奈良県、誘致実り企業進出261件。10年で2000人の雇用を創出
BizReach Regional
2017/04/27 (木) - 12:00

奈良県の調査によると、2007年?2016年の10年間で、県内に進出した工場や研究所は261件に上り、約2000人の雇用が創出されたことが分かった。大阪や京都など県外に通勤する人が多く、2010年に発表された国勢調査で県外就業率29.9%・全国トップとなった奈良県だが、近年は積極的に企業誘致に取り組んでいる。

さらに、県には約1100人の採用予定もある。進出した261件に対し県が独自の調査を行い、うち199件の回答から、「既に雇用した」または「雇用を予定する」従業員の数をまとめた。その結果、雇用されたのは正社員1491人、非正規508人の計1999人で、採用予定があるのは正社員577人、非正規518人の計1095人だった。

08年度に導入した補助金制度では、現時点で35件の交付が決定。うち、「企業活力集積促進補助金」の適用があったのは22件。これは、土地を除く固定資産の投資額が5億円以上で新規の常用雇用者10人以上という条件を満たした企業に最大10億円を助成する制度である。

企業進出による雇用創出が順調な理由として、京奈和自動車道の整備が進むなど、道路環境の向上と利便性の高まりといった背景が見受けられる。
 

参考:企業立地の動向及び立地に伴う雇用状況について(平成29年3月31日 報道資料)

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