佐川急便とJR北海道が貨客混載事業に取り組んでいくことで合意
GLOCAL MISSION Times 編集部
2018/10/31 (水) - 07:00

佐川急便株式会社と北海道旅客鉄道株式会社は、宅配便を旅客列車で運ぶ貨客混載事業に取り組んでいくことに合意したことを発表した。

全国的に自動車運送業の担い手不足と人口減少等に伴う旅客輸送(需要)の減少により、特に、過疎地域等においては、物流および人流サービスの維持が重要な課題となっている。

一方、貨物または旅客の運用に特化してきた従来の輸送サービスのあり方を転換し、一定の条件のもと荷物と旅客を運ぶ「かけもち」ができるよう、規制緩和も行われている。

このような背景から、佐川急便では北海道内の集配効率の向上を図るために列車を使った貨客混載事業を協働で行いたい意向をJR北海道に相談しており、JR北海道としても、列車を有効活用して収入に繋げることができることから、その実現の可能性について両社で検討を進めていた。

今回事業展開を想定している範囲は、JR北海道が管轄する宗谷線 稚内駅~幌延駅間で、旅客列車に宅配便と旅客を混載して輸送することを検討している。

天塩郡幌延町で1日に配達する荷物を宗谷線の客車内に積み込んで稚内駅から幌延駅まで運び、幌延町を担当するドライバーが駅で配達荷物を受け取り、配達を行う。

サムネイル

1:佐川急便がJR稚内駅に専用ボックスで配達荷物を輸送
2:宗谷線車内に専用ボックスを固定して輸送
3:JR幌延駅で配達担当者が専用ボックスを取り降ろし
4:幌延町エリアを配達

 

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