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起業する働き方のひとつ「心理系職種」が注目されている理由
渡部 幸
2019/02/10 (日) - 08:00

企業から独立して自分で仕事を行う働き方のひとつとして、最近選択する人が多くなったのが、心理カウンセラー、キャリアコンサルタント、コーチなどの「心理系」の職種です。今回は、なぜこういった職種を志望する人が増えているのか、どのような起業の方法があるのかについて紹介します。

「心理系」職種が注目されている理由①

このような心理系の職種が注目されているのには、どのような理由があるのでしょうか。1つは、様々な社会の要請で人々のメンタル面へのアプローチやサポートができる専門職種へのニーズが増えているという理由があります。

例えば、

・東日本大震災を始めとす様々な災害の後の被災した人々への心的ストレスを軽減する支援
・子どもの学校でのいじめ問題、不登校の問題など、子どもに対する支援
・育児と仕事の両立にストレスを抱える女性に対する支援
・残業時間が非常に多く、労働過多でメンタルを崩す働く人に対する支援


など多くの悩みを抱える人に心理的なスキルを使って話を聴き、カウンセリングやセッションを通してその人への心的サポートをすることへのニーズが以前に比べると非常に高まっているのです。国がキャリアコンサルタントを国家資格化したこと、企業で働く人のストレスチェックを義務化したこと、学校にスクールカウンセラーの配置が進められていることなどからも、社会的にその重要性が高まっていることがわかります。

「心理系」職種が注目されている理由②

また、さらに、こういった職種が注目されつつあるもうひとつ別の理由が考えられます。それは、自分が仕事のキャリアを積んでいくうちに「人の役に立つ仕事がしたい」「人に喜んでもらえ、人の変化に関わる仕事にやりがいを感じる」「自分がつらかったときにサポートしてくれた人のような仕事がしたい」のように考え、心理系のスキルを学んで起業を目指す人が増えてきているという点です。

現在の社会の中で、メンタル面での悩みや葛藤を抱え、体調を崩す人も増えており、こういったメンタルの問題でカウンセリング受けた、人生の方向性を決めていく上で心理系の専門家に相談をして問題を解決し、目標に向かうことができたという体験を持つ人も10年前に比べるとはるかに増加しています。自分の実体験から、こういう仕事がやってみたい、こういう仕事は人の役に立つ、と感じる人が多くなっているのです。

心理系職種の種類とは

その種類としては、国家資格になったキャリアコンサルタントを始め、心理カウンセラー、臨床心理士、ビジネスコーチ、スクールカウンセラー、産業カウンセラーなどがあります。心理学系の大学での単位取得が必要な臨床心理士のような仕事もありますが、多くは民間の認定団体で数か月の講座を受講し、その後資格試験を受けるものです。資格取得に実務経験が必須ではないので、社会人になった後に認定団体の講座に申し込んで学び、こういった仕事に転職して就く人がほとんどです。

また、このような資格を活かし、企業に雇用される会社員として働く働き方はあまり一般的ではありません。専門職として、クリニックやハローワーク、学校などの機関で委託契約のような形で働くか、個人のクライアントを持ち、フリーランスまたは会社を経営する形で仕事をしていくかのどちらかの形が多いでしょう。「心理系職種を専門職としてやりたいけれども会社員として行いたい」というのはかなり選択肢が狭まると認識しておいてください。この職種専門でやっていくには起業し独立する覚悟がある程度必要です。

中には、対面ではなく、自宅でスカイプや電話、メールなどを使って全国の人を対象にセッションを行っている人もいます。起業に大きな機材や場所などの道具、環境が必要ない点、自分の生活に合わせて仕事をする時間をコントロールすることもある程度できる点は、特に女性が開業がしやすいと言えます。やり方によっては家庭との両立をしながら専門的なスキルを活かせる仕事ではあります。

ビジネスで成功するかはその人次第

ただ、心理系職種で起業した場合の大きな課題は、集客をどのように行うか、顧客をどうやって見つけるかです。企業や公的機関などと契約しない限りは、個人の顧客がクライアントになりますので、どうやって自分のクライアントを増やしていくか、その点をしっかりと考えて行動していくことが非常に重要です。
つまり、自分のやりがいや満足度が優先で、収入はそこまで求めない、という人は別として、ビジネスでしっかり成功し仕事を続けていくには、心理職としてのスキルだけではなく、マーケティングのスキルを持つことがポイントとなります。もちろん、クライアントに支持され、選んでもらうためには、自分の専門分野のスキルアップは欠かせません。心理系職種を私も選び、独立してビジネスを広げてきましたが、この仕事には、自身のカウンセリングのスキル向上とマーケティングの視野を常に持つことが非常に重要なのです。

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