会津若松発、JTB・会津電力・NTTドコモの3社による 「AI運行バス」の実証実験を開始
BizReach Regional
2018/03/14 (水) - 07:00

株式会社JTB(以下、JTB)と会津電力株式会社(以下、会津電力)、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)の3社は、AI運行バス※1を活用した「モビリティ・シェア事業」の実証実験を会津若松市内で2018年3月下旬から行うことを発表した。

日本各地において観光客の二次交通の課題が高まる中、また高齢化の進展や運転免許証の返納などで身近な移動手段を必要とする市民の増加が予測されるなど、さまざまな地域で移動手段の確保が以前に増して必要になってきている。

本事業は、観光スポットと人口密集地が重なるという特徴のある同市内で、「観光客と生活者の双方が利用できるシェアリング交通」をコンセプトに、AI運行バスという交通の仕組みを活用した新事業となっている。本実証における車両は、貸切タクシーを利用し、タクシー事業者が運行する。

特に、観光用途としては、魅力ある観光スポットが一か所に偏ることなく点在している同市にとって、柔軟にそれらの観光スポットを結ぶことが出来るAI運行バスは親和性が高く、観光客の回遊行動の促進が期待される。

本新事業の取り組みに当たり、市の複数の企業・団体の協力のもと、実証実験として市を訪れた観光客および市定住者の双方に、移動手段としてAI運行バスを無償で提供し、移動利便性の向上と観光客の回遊行動の促進可能性について調査する。

実証後は実験結果について分析した結果を踏まえ、一方では観光客の回遊行動促進により同市の観光活性化に寄与し、他方では生活者の移動利便性の向上に寄与する、新時代の交通の実現をめざし、本事業の提供主体を含め、商用に向けた検討を行っていく。

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≪実証実験概要≫
1.実施時期:2018年3月下旬 (車両運行期間 : 3月19日~25日)
2.運行エリア:会津若松駅周辺 4km四方程度
3.乗降地点:エリア内25か所を予定
4.利用方法:専用スマートフォンアプリによる配車要求(モニター参加者に限定して提供)

≪事業化に向けた3社の役割≫
JTB:旅行商品としての商品化や既存チャネルを活用した販路確保なども視野に入れ、販売スキームの構築を行う。

会津電力:地域内の企業および団体による事業提供に向けて、地元企業のコーディネートを行う。また将来的には、電気自動車などのサービス提供に必要な電力について、地域の資源を利用し供給する。

NTTドコモ:AI運行バスシステムの提供を行う。

※1:AI運行バスとは、人工知能(AI)によるリアルタイム処理の活用により、需要に応じ、最適な時間に、最適なルートで、最適な運行を行う、NTTドコモの提供するオンデマンドモビリティサービスのサービス名称です。ドコモと株式会社未来シェアが共同開発を進めているモビリティサービスプラットフォームにより実現します。なお、AI運行バスは株式会社NTTドコモの登録商標です。


≪乗降ポイント名称(施設管轄)≫
A1.鶴ヶ城-武徳殿前(会津市役所~花と緑の課)
A2.鶴ヶ城-鶴ヶ城会館前(株式会社鶴ヶ城会館)
A3.飯盛山-とらぞう前(株式会社マナックビジネス)
A4.御薬園(会津若松観光ビューロー)
A5.会津武家屋敷(株式会社会津武家屋敷)
A6.会津町方伝承館(会津若松観光ビューロー)
A7.鈴善漆器店(鈴善工業株式会社)
A8.手作り体験ひろば番匠(有限会社民芸処番匠)
B1.満田屋(株式会社満田屋)
B2.割烹 田季野(株式会社田季野)
B3.料理旅館 田事(株式会社お茶とプリン)
B4.鶴我(株式会社鶴我)
B5.桐屋夢見亭(有限会社會津きり屋)
B6.なかじま(株式会社ナカジマ会館(ルネッサンス中の島))
B7.鰻のえびや(有限会社鰻のえびや)
B8.會津壹番館(會津壹番館)
C1.原瀧(株式会社飛鳥 原瀧・今昔亭)
C2.御宿東鳳(東鳳マネジメント株式会社)
C3.くつろぎ宿 千代滝(株式会社くつろぎ宿)
C4.くつろぎ宿 新滝(株式会社くつろぎ宿)
D1.会津若松駅(東日本旅客鉄道株式会社)
D2.七日町駅(東日本旅客鉄道株式会社)
E1.竹田綜合病院(一般財団法人竹田健康財団竹田綜合病院)
F1.リオン・ドール滝沢店(株式会社リオン・ドール コーポレーション)
F2.リオン・ドール神明通り店(株式会社リオン・ドール コーポレーション)

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