大阪府羽曳野市と凸版印刷が包括連携協定を締結 観光と定住で地域活性化
GLOCAL MISSION Times 編集部
2018/09/06 (木) - 07:00

大阪府羽曳野市と凸版印刷株式会社(以下 凸版印刷)は、「観光」や「定住」をキーワードに地域活性化と市民生活の質の向上に資することを目的とした包括連携協定を締結したことを発表した。

協定期間は2018年8月21日から1年間で、羽曳野市の自然を有効に活用した地域活性化への取り組みを共同で推進していく。また、羽曳野市が計画している地域再生計画「~羽ばたきプロジェクト~ DMOとともに創る羽曳野まちづくり計画」についても連携を行っていく予定。

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大阪中心部の発展とともに、ベッドタウンとして人口を伸ばしてきた羽曳野市においても、人口減少や少子高齢化は避けることのできない大きな課題となっている。そのような中で、地域の活性化を図るため、羽曳野市は観光を基軸とした産業の再生と雇用の創出、移住・定住の促進への取り組みを進めていた。

また、観光産業においては、国内需要の減少、インバウンドの拡大、交通網の整備などにより、その在り方が大きく変化してきている。さらにインターネットやSNSの普及などにより観光客のニーズが多様化し、観光振興において地域独自の魅力の創出とその発信が求められている。

羽曳野市と凸版印刷は、2016年度から継続的に地域活性化にむけて取り組みを進めており、具体的には移住・定住促進の取り組みとして、調査事業、動画や広報パンフレット、ホームページによる情報発信を行なっている。

また2017年度には、羽曳野市認定のこども園「こども未来館たかわし」において、食育につながるお弁当箱の開発、コミュニティ・バスの車体デザイン、観光振興に関しては、イチジク葉茶の製品化など6次産業化など、相互連携により地域活性化の取り組みを共同で行なっていた。

本協定により、これまで羽曳野市と凸版印刷が行ってきたさまざまな取り組みを発展させ、さらに新しい取り組みに挑戦し、地域活性化を推進していくという。


【協定の概要】
羽曳野市と凸版印刷は、同協定を通じて古市古墳群や日本遺産に認定された竹内街道、寺社などの歴史的な資産とその街並みを守り、活かすための取り組みや、ぶどうやワイン、いちじくなどの地域特産品のプロモーションを通した地域活性化などについて、連携して行います。具体的な内容は今後、協議の上で決定します。

<連携事項>
(1)観光地経営の推進に関すること。
(2)農の振興の活性化に関すること。
(3)ICT、ビッグデータを活用した地域の魅力発信に関すること。
(4)移住交流および定住の促進に関すること。
(5)地域人材の育成に関すること。
(6)その他本協定の目的に資すること。

【凸版印刷の地方創生支援の取り組み】
凸版印刷は、日本各地にある国宝などの文化財や史跡、観光資産の魅力を最先端の表現技術を用いて体験できる、情報発信と価値創造の共創拠点「NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI」を2018年6に新設。官公庁、自治体、観光関連団体・企業との共創により日本文化の魅力を世界に発信することで、訪日外国人客の増加による地方創生・観光立国の実現に貢献し、関連事業の拡大に注力していきます。
具体的には、凸版印刷では、何度も旅したくなる日本」の実現をコンセプトとする観光を起点とした地方創生プロジェクト「旅道R(たびどう)(※1)」を展開。観光地の魅力向上から滞在時の快適性を高める受入環境の整備まで、さまざまなICTを活用し、地方自治体やおもてなし事業者を支援しています。
さらに凸版印刷では、地域のさまざまな文化資産を人々が誇りを持てる観光資源として活用できる「デジタル文化財」を提供しています。VRコンテンツの制作はもちろんのこと、臨場感と没入感を体験できるVRシアターや、全地球測位システム(GPS)を組み合わせた体験型VR観光アプリ「ストリートミュージアムアプリ」など、最新のデジタル表現技術を用い、文化資産を活用した地方創生支援を展開しています。

※1 「旅道R」
観光立国の実現に向け、「何度も旅したくなる日本」をコンセプトに、さまざまな企業と連携し、訪日外国人の旅の質と利便性向上を目指す、凸版印刷の取り組みです。
・TABIDO WEB URL: https://www.tabido.jp/ja

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