紀の川市とLIFULL、空き家等の利活用を通じた地域活性化連携協定を締結
2020/04/17 (金) - 07:00
GLOCAL MISSION Times 編集部

株式会社LIFULL(以下、LIFULL)と和歌山県紀の川市(以下、紀の川市)は、2020年4月15日(水)に紀の川市の地域経済の活性化を目的に、空き家等の利活用等を通じた地域活性化連携協定(以下、本協定)を締結したことを発表した。

紀の川市は、豊かな大地と暖かな気候に恵まれ、桃や柿、キウイ、はっさく等のフルーツをはじめとした豊富な種類の農作物が栽培されている全国有数の果物産地だが、近年の人口減少や少子高齢化が進行する中、地域経済の落ち込みによる地域の活力維持に対する懸念が高まっていた。そのため、平成27年に策定した「紀の川市まち・ひと・しごと創生総合戦略」において“交流人口の増加"、"基幹産業である農業の振興"、"結婚および子育ての支援"、"安心安全なまちづくり"を軸とした定住促進に係る事業を掲げるとともに、これらの実現に向けてシティプロモーションの強化、企業誘致・創業支援、育児・教育施設の充実などに取り組んでいる。一方、LIFULLグループは、不動産・住宅に関する知見をもとに、「LIFULL地域創生ファンド」による投資事業、国土交通省の採択事業でもある「LIFULL HOME'S空き家バンク(※)」の運営を行っている。これまでに、福井県鯖江市、岩手県釜石市、宮崎県日南市、岡山県総社市、福島県磐梯町、山梨県甲州市、静岡県下田市と連携協定を締結し、空き家の利活用を軸とした地域おこしを支援していた。本協定では、紀の川市において増加している空き家、空き店舗等の遊休不動産を活用した移住・定住施策の充実を図るため、この分野において専門的知識や情報ネットワークを持ったLIFULLと連携することにより、物件情報の掘り起こし、物件情報の全国的な発信、物件活用のための地元人材の養成や外部人材とのマッチング、民泊の受入環境づくりなどを目指す。両者が相互に連携・協力することで、紀の川市における空き家・空き店舗等の利活用推進モデルを構築し、紀の川市の地域社会および地域産業の発展に貢献していくという。◆本協定に基づく協力事項1:空き家の情報の掘り起こしに関すること2:空き家の情報の集約化・発信に関すること3:空き家、その他の遊休不動産の利活用に関すること4:空き家を活用した民泊の受入環境づくりに関すること5:(1)〜(4)に関して推進する人材の育成に関すること6:その他、地域活性化の促進に関すること◆主な取組み1:活用可能な空き家を掘り起こすための、セミナーなどの啓蒙活動を行うこと2:空き家を活用可能な状態にするために、家財道具を整理するモデル事業を行うこと3:全国版空き家バンクを通じて空き家の情報を発信すること4:空き家の掘り起こしから利活用まで推進する人材を育成すること5:空き家の民泊活用支援を行うこと6:その他、空き家を活用した事業の創出支援を行うことLIFULL HOME'S空き家バンク:各自治体が運営する空き家・空き地バンクの情報を集約する情報プラットフォーム。現在各自治体が個別に公開している空き地・空き家バンクを全国で一元化し、地域の空き家情報を求めるユーザーが統一されたフォーマットで検索・比較できる。HP:https://www.homes.co.jp/akiyabank/

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