旅行先の地域で一日だけ郷(さと)の人になれる「郷めぐりパス」が開始
2020/12/07 (月) - 07:00
GLOCAL MISSION Times 編集部

株式会社NOTEが、地方創生まちづくり事業「NIPPONIA」の新しい取組みとして、観光による地域経済活性化と、旅する価値の再定義を目的に「郷めぐりパス」を開始する。

「郷めぐりパス」は、滞在客がNIPPONIAの宿で受け取ったパスを地域内の店舗で見せることで、その店ならではの一品をもらうことができる取り組みだ。パスを持って宿を出て郷に点在する店を巡ることで地域回遊を促し、地域の人とのコミュニケーションと、旅の記憶となる品を通じて、旅先で「郷の日常」を体験することができる。

 この取組みは、NIPPONIAの理念に共感しまちづくり事業を手掛ける3地域における地域事業者(岐阜県美濃市、熊本県甲佐町、奈良県田原本町)とNOTEが連携して行われる。

この仕組みは滞在客の町歩き動線を設計することで、郷の空間・交流体験を動的にデザインできるため、主体となる各地域事業者が、NIPPONIAの分散型ホテル方式の長所を活かして、その郷に合った地域活性化を促進できる、新しい仕組みだ。

この取り組みにより、「郷にいること」をNIPPONIAの価値だと考えています。郷にお迎えする宿泊客が、その宿をつくった郷に浸り、郷の人と出会い、「郷を知ること」。その価値が、羅針盤なき時代の「日本の暮らしの豊かさ」へ、つながっていくことが期待されている。

【NIPPONIAとは】

「なつかしくて、あたらしい、日本の暮らしをつくる」という理念のもと、その地域の歴史や文化、暮らしの継承を目的として歴史的建築物の活用を起点に、その土地の歴史文化資産を尊重したエリアマネジメントと持続可能なビジネスを実践する取組みを「NIPPONIA」と名付け、全国で事業を展開している。

 この事業の特徴は、行政、地元企業などと連携して地域毎に事業主体を構築し、地域と共に事業に取り組むことだ。これにより地域に根差した持続的なまちづくり事業を行うことが可能となる。

GLOCAL MISSION Times 編集部