株式会社カヤック(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役CEO:柳澤大輔)は、自社が運営する移住・関係人口促進サービス「SMOUT」に登録する一般ユーザー約4万人*が、地域の発信する情報に対する「興味ある」数、合計3万3839件(期間:2022年4月1日〜2022年9月30日)のうち、上位30地域を『SMOUT移住アワード2022 上半期』として結果発表いたします。
*2022年10月現在
2022年度上半期の地域発信情報(プロジェクト)トレンド
<ポイント>
- 環境にやさしい暮らしなどSDGsを意識したプロジェクトがランキングの上位に入り始めた
- 新たなワークスタイルとして注目される「マルチワーク」(複業)の募集が増加(昨年同期比約6倍)
- 2021年度は移住を前提としない「体験」が人気だったが、今回は移住を前提に地域で「働く」募集に関心が高まる
<SMOUT事業部長によるトレンド解説>
新しい働き方、価値観をベースにした選択肢が増えた、2022年上半期
SDGsの意識が高まる中、「循環」や「環境」をキーワードにしたプロジェクトに関心が集まっています。"観光"と"環境消費"のバランスを意識した小規模なホテル経営や、自給自足の生活と仕事をセットにしたプロジェクトへの「興味ある」数が増えました。SMOUTでも昨年末から「地球にも人にもやさしい地域*」のプロジェクトを集めたページを公開しています。
*地球にも人にもやさしい地域 https://smout.jp/features/48/plans
「マルチワーク」の募集も増加し、人気を集めています。(「マルチワーク」のプロジェクト数は昨年同期比で約6倍)「マルチワーク」とは、複数の職業や職種を組み合わせる働き方です。移住者は様々な仕事を試しながら自分らしい働き方を見つけられ、地域は繁盛期・閑散期による不安定な雇用環境を解決する策として注目されています。SMOUTでも今年9月より、「マルチワーク」に特化したサービス、多業多福*を開始し、「マルチワーク」の広がりを後押ししています。
*多業多福 https://tagyo-tafuku.smout.jp/
また、求人系のプロジェクトも上位にランクイン。内閣府が今年6月に実施した「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査*」によると、東京圏在住者の地方移住への関心は増えているものの、地方移住にあたっての懸念を「仕事や収入」と答えた人が半数以上で、最も多い結果でした。移住の現実的な最大ネックである「仕事」にフォーカスしたプロジェクトが上位を占めたのは、移住を考える人が本腰をいれて動き始めた表れではないでしょうか。単なる求人ではなく、地域ならではの自然や環境に囲まれて働く募集が人気です。長引くコロナ禍で、都会で在宅勤務を続けるよりも、新しい仕事で伸び伸びと働きたいというニーズが強まっていると考えられます。
*新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査
https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/covid/pdf/result5_covid.pdf
株式会社カヤック ちいき資本主義事業部 事業部長 中島みき
『SMOUT移住アワード』とは?
移住・関係人口を促進するプラットフォームサービス「SMOUT」は、2018年6月のサービス開始以来、年度ごとに地域の活動を表彰する『SMOUTアワード』を実施しています。コロナ禍で脱都心やリモートワークによる住居の自由度が高まったこともあり、会員数が約4万人のサービスに成長し、ユーザーの地域への関心も年々高まっています。この度、2022年度上半期の中間結果を発表し、上位3位に入賞した地域を表彰いたします。
■【市区町村部門】
1位 長野県伊那市
念願の1位!山や森林に関するプロジェクトが魅力
2020年度2位、2021年度2位という2番手ポジションから念願の1位を獲得!南アルプスに囲まれた伊那市らしい、「山」や「森林」の環境を感じられるプロジェクトが上位に。
そのほか、無肥料、無農薬で作る米の「田植え体験会」や、「田舎暮らし住宅」「空き家解体ワークショップ」などユニークな切り口で伊那市との接点を提案し、工夫が見られます。
<人気プロジェクト例>
「興味ある」総数 :1043件
プロジェクト数 : 22件
「興味ある」平均数: 47件
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2位 兵庫県豊岡市
殿堂入り!地域おこし協力隊に強いまち
「SMOUTアワード」2020年度以降、トップ3にランクインする豊岡市。豊岡市の地域おこし協力隊は現在50人を誇り、その半数をSMOUT経由で採用しています。「コミュニティナース」「温泉街のまちづくり編集者」といった、ユニークな協力隊のプロジェクトが目立ちます。また、ローカル起業プログラムや、温泉旅館リブランディングスタッフ募集など「働く」プロジェクトも多く生み出しました。
<人気プロジェクト例>
「興味ある」総数 :982件
プロジェクト数 : 25件
「興味ある」平均数: 39件
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3位 山口県萩市
上位をキープ、今後も上位を守れるか
2021年度1位で、引き続き上位をキープした萩市。「高台の空き家」や「UJIターン促進住宅」など、住宅関連の面白プロジェクトが目立ちました。歴史あるまちの雰囲気や古民家を活かした企画がユーザーを引きつけています。また、萩ジオパークの体験ツアーなどは、移住希望者に非常に関心がある情報で、人気です。
<人気プロジェクト例>
「興味ある」総数 :771件
プロジェクト数 : 27件
「興味ある」平均数: 29件
4位~30位のランキングはカヤック公式ページからご覧ください。
https://www.kayac.com/news/2022/10/smout_award2022_firsthalf
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■【都道府県部門】
1位 長野県
2021年度に続き、1位をキープ。市区町村別部門の伊那市受賞と合わせて、長野県がダブル受賞しました。広報業務、美術館スタッフ、ゲストハウス運営といった、魅力的なお仕事募集のプロジェクトが目立ちました。
<人気プロジェクト例>
- 広報の仕事付き移住をしませんか?広報の経験がなくてもOK!(佐久市)
- 移住して「ふるさと体験 木曽おもちゃ美術館」スタッフになりませんか?職員募集中!(木曽町)
- 【求人】白馬の絶景の中で環境的にも人的にも持続可能な宿のゲストハウス運営のお手伝いしてみませんか?住居費・光熱費無料。♪(白馬村)
県内自治体をはじめとする関係者の皆様がSMOUTのプラットフォームを積極的に活用され、地域の魅力をプロジェクトとして発信した結果であると考えており、この場をお借りし感謝申し上げます。
県内自治体の多様な魅力を関わりしろに、地域と地域に関わりたいと思う方々のつながりが、地域の賑わいを創出していく大きな力になると考えています。長野県では引き続き県内自治体と連携し、従来の移住施策に加えて、関係人口の創出・拡大にも力を入れ、より多くの皆さんに「信州暮らし」の魅力をお伝えできるよう取り組んでまいります。
長野県 信州暮らし推進課 大平早紀さん
「興味ある」総数 :3172件
プロジェクト数 : 93件
「興味ある」平均数: 34件
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2位 兵庫県
2021年度と同じく2位をキープ。市区町村別部門で2位を受賞した豊岡市の貢献に加えて、タイトルに引きのある神戸市の協力隊募集プロジェクト、多可町の農業体験プロジェクトにも支持が集まりました。
<人気プロジェクト例>
- 〈神戸市にこんな魅力が!?〉農村地域で活躍する神戸地域おこし隊を募集します!
- 「山田錦」発祥のまちでちょっと農業体験してみませんか?(多可町)
- ベーカリーの企画を通して一生使えるビジネススキルを習得! - 企画職になる旅 -(神戸市)
本アワードにランクインさせていただき、大変嬉しく思います。兵庫県内41市町のご担当者様、移住促進に取り組まれている関係者の皆様のおかげです。
「ひょうご五国」と言われるように、県内の各地域それぞれの風土から生まれる“多様性”こそが本県の魅力であり、多くの方々の“住みやすさ”に繋がっていると感じております。
引き続き各市町・関係者の方々と共に食・気候・利便性・歴史・そして人、などなど語りきれないひょうごの魅力を、より多くの皆様に感じていただけるよう発信してまいります。
兵庫県企画部地域振興課 岸本翔吾
「興味ある」総数 :2301件
プロジェクト数 : 104件
「興味ある」平均数: 22件
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3位 北海道
2021年度の5位から大きくランクアップ。家賃無料でホテル業務をするという、ユニークなプロジェクトに人気が集まりました。また、体験留学などの体験型や移住相談も根強い人気です。
<人気プロジェクト例>
- 【リモートワーカー必見!家賃無料生活への誘い!】ご自身の仕事をしつつ、ホテル業務の一部を担いつつ、街を盛り上げて欲しいです!(小樽市)
- おとなの体験留学*北海道十勝・上士幌町の大自然の中で仲間とともに過ごす1か月*参加費5万円コスパ良!
- 職人たちが集まる町、北海道の足寄町でものづくりをしませんか?
179もの特色あふれる市町村がある北海道では、市町村や関係団体と連携し、首都圏などにおいて移住フェアなどのイベントを開催しているほか、移住相談窓口「北海道ふるさと移住定住推進センター」において、地域の情報発信やきめ細やかな相談対応を通じ、皆さまが思い描く北海道暮らしに合った地域へとご案内しています。
今後も、市町村や関係団体と連携しながら、地域の暮らしや魅力をお届けし、「ちょっと暮らし」や「ワーケーション」などを通じて、自分らしい北海道暮らしを見つけていただけるよう、取組を進めてまいります。
北海道総合政策部地域政策課「北海道ふるさと移住定住推進センター」森久保舞子
「興味ある」総数 :2013件
プロジェクト数 : 86件
「興味ある」平均数: 23件
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【番外編】
滋賀県が大幅にランクアップ!
2021年度の「SMOUTアワード」では21位だった滋賀県が、今回は4位に急上昇!都道府県別では、3位の北海道と「興味ある」総数の差は45件でした。市区町村別部門でも滋賀県長浜市が4位につけました。今年5月、滋賀県とカヤックが関係人口拡大と地域活性化を目的に「多様な人がつながり、活躍できるローカルDXの実現に向けた協定*」を締結後、短期間での急上昇となりました。
滋賀県の観音文化を切り口にしたプロジェクトが多くの「興味ある」を獲得したほか、オンラインセミナーも人気を集めました。
*多様な人がつながり、活躍できるローカルDXの実現に向けた協定
https://www.kayac.com/news/2022/05/shigaken
<人気プロジェクト例>
- 龍華の時間(とき) 説法 × 観音ガールとの対話(滋賀県)
- \湖と歴史がある街/ 長浜暮らし のぞき見おしゃべり会 〜 vol.2 古民家編 〜 【オンラインセミナー】(長浜市)
- 《1dayお仕事探し旅の参加者募集中!》フリーランスでも起業でもない移住という選択に会いにいく in 近江八幡