大分県別府市の公式スポットワークプラットフォーム「べっぷマッチボックス」8/1(金)よりサービス開始
GLOCAL MISSION Times 編集部
2025/08/05 (火) - 18:00

大分県別府市(市長:長野恭紘)は、この度、「別府市就労機会促進事業委託業務」として、別府市公式スポットワークプラットフォーム「べっぷマッチボックス」(https://matchbox.jp/oita/beppu)を開設し、8月1日(金)よりサービスを開始いたします。

「べっぷマッチボックス」では、別府市内の事業者が無料でスポットワーク求人を掲載することができ、全国の求職者は、市内を就業地とする求人に1日・数時間単位で応募することができます。  本事業の運営は別府市が行い、株式会社Matchbox Technologies(本社:新潟県新潟市中央区、代表取締役社⻑:佐藤 洋彰、以下当社)がプラットフォームの構築および管理保守・運用支援等を行います。

別府市は本事業を通じて、多様な人材が柔軟に働くことのできる環境を整備することで、子育て世代やシニア層等多様な人材の活躍、若年層の市外流出抑制、交流人口の増加につなげ、隙間時間を活用した就業機会の最大化と、市内の事業者の人材確保をめざします。

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別府市では、人口減少と高齢化による、観光業をはじめとする多くの主要産業での深刻な人手不足という課題に直面しています。2025年時点の市の総人口は約11万1千人、そのうち65歳以上の高齢者が全体の約3分の1を占め(※1)、生産年齢人口は年々減少傾向にあります。とりわけ、観光業やサービス業では、コロナ禍後に客足が回復したにもかかわらず働き手が戻らず、ホテル業界においては部屋の稼働率を抑えざるを得ない事例や、バス・タクシーなどの交通業界での運転手不足などが顕著となっています。また、長期的な人口増加に向けた戦略として、学生や子育て世代など若者の市外流出抑制のため、魅力的な就業機会や雇用の量の確保による安定した経済基盤の構築も課題です。

このような状況を踏まえ、子育てや介護で長時間勤務が難しい層、定年退職後のシニア、学生、移住者といった様々な人材が柔軟に働ける環境を整備し、潜在的な労働力を地域で活かすしくみづくりが求められています。

これらの課題解決に向け、別府市は、市内外の多様な人材と地元企業をつなぐ新たな就労機会促進事業として、デジタル技術を活用した「べっぷマッチボックス」を推進し、体験就労や短時間勤務といった従来の雇用形態にとらわれない多様な働き方を提供することで、ライフスタイルや事情に合わせて働きたい求職者に対し、地域で活躍できる新しい場を広げていきます。

※1 別府市ホームページ「年度別 町別5歳区分人口集計表(月末)」より 


「べっぷマッチボックス」とは

「べっぷマッチボックス」は、別府市公式のスポットワークサービスです。求職者はスマートフォンなどから手軽に求人を検索し、簡単に応募することができます。自身の都合や希望に合わせ、1日・数時間単位での柔軟な就労が可能なため、子育て中の女性、学生、シニア層など、幅広い層の求職者がそれぞれのライフスタイルに合わせて活躍できます。また、市が運営するため信頼性が高く、休業手当の自動支払いといった労働者保護の仕組みやトラブル時のサポート体制等も整備されており、安心してご利用いただけます。

また、市内の事業者は、無料で簡単に単発求人や体験就業求人を掲載することができます。繁忙期の一時的な需要に対応できるほか、短時間勤務をきっかけに繰り返し働いてくれる働き手を増やしていくことで、慢性的な人手不足の解消にもつなげていくことが可能です。

地元企業が柔軟な就労機会を提供することで多くの働き手が集まり、働き手が集まることで企業がさらに多くの求人を出すことができるという好循環を創り出し、労働力の確保と地域住民の所得向上を実現することで、持続的な地域経済の発展をめざします。

長期雇用につながる仕組み「セルフソーシング」も活用可能
「べっぷマッチボックス」では、単発求人の掲載だけでなく、長期雇用につながる仕組み「セルフソーシング機能」が利用可能です。セルフソーシングとは、企業が自社独自の人材データベースを構築し、過去の就業経験者や登録制アルバイト、アルムナイ(OB・OG)、現役従業員などをデータベースに登録、必要な時に自社の人材データベース内の信頼できる人材に向け、単発での求人を募集することができる仕組みです。これにより、信頼できる人材やスキルを持った人材の確保が可能となり、同じ人材にリピート勤務を促すことで、単発だけでなく継続的な雇用につなげていくことも可能です。

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サービス業や宿泊業を中心に、約15事業所、150件以上の求人が「べっぷマッチボックス」に掲載予定

サービス開始に先立ち6月に開催された事業者向け説明会には、54社の事業者が参加しました。宿泊業、医療・介護・福祉関連の事業者が多数となり、ほかにも飲食業、小売業など幅広い業種の事業者に参加いただき、会場ではそれぞれの業界での人手不足の実情が語られました。

参加者からは、「市の運営なので登録者も安心できると思う」「専門職でも人材が見つかりそう」「費用の安さ、使いやすさが魅力的」といった声をいただき、事業者の皆さまから高い関心と期待が寄せられています。

「べっぷマッチボックス」には、2025年8月中を目処に約15事業所、150件以上の求人掲載を見込んでおり、宿泊業やサービス業をはじめとする様々な業態での求人掲載を予定しています。


幅広い事業者が続々と登録開始、事業者向けキャンペーンも実施中

「べっぷマッチボックス」では、初期費用および掲載料無料で、単発バイトや体験就業の求人を掲載できます。採用・労務処理・給与振込までを一元管理でき、事業者の業務負担を大幅に軽減します。また、特許取得済みの技術による各種労務管理や税区分判定等の自動化により、法令遵守と効率化を両立しています。

さらに、応募者の選考や自社専用の人材データベースへの「自社メンバー」登録機能により、信頼できる人材を継続的に確保できる点が大きな特徴です。事業者は「自社メンバー」に向け、限定の非公開求人を掲載することができ、「自社メンバー」の採用時は、採用手数料が給与の10%となるため、採用コストの削減にもつながります(通常は給与の19%)。

これにより、短期的な人手不足解消から長期雇用への転換まで、柔軟で持続可能な人材活用を推進していくことが可能です。
また、2025年10月31日まで、サービス開始に伴う特別料金キャンペーンを実施します。


キャンペーン概要

期間: 2025年8月1日~10月31日まで(※2) 
内容: 上記期間中の採用・勤務分の料金について、通常発生する採用手数料(最大19%)、労務処理費(1勤務あたり500円)がすべて無料となります。
※2 予算が上限に達し次第終了となります。予めご了承ください。


別府市のコメント

今回、多くの事業者の皆様が「べっぷマッチボックス」にご登録をいただきましたこと、感謝申し上げます。

別府市では、長期化する労働力不足、人手不足という課題に対し様々な可能性を模索してきましたが、「すき間時間を活用した新しい働き方」を提案することで、より多くの幅広い方がより柔軟に活躍できる場を創出します。

市民の方のみならず、別府ファンのみなさんにも、旅行の合間などにご利用いただき、この街ならではの職業体験やスポットワークで、新しい可能性を感じていただきたいと思っています。

私たちマッチボックステクノロジーズは、デジタル技術を活用し、「誰もが柔軟に働ける社会」の実現をめざしています。今後も、地方自治体との連携を通し、地方の人材課題の解決に貢献してまいります。


別府市について

大分県の東部、別府湾に面して広がる別府市は、日本屈指の温泉地として全国的に知られています。人口約11万1千人を擁しており、県内では大分市に次いで2番目に多い都市です。市内には八つの温泉地「別府八湯」があり、源泉数や湧出量ともに日本一を誇ります。温泉を中心とした観光業が別府市の主要な産業となっており、国内外から毎年多くの観光客が訪れます。鶴見岳や志高湖、内成棚田といった自然景観も美しく、四季折々の風景が楽しめるほか、別府タワーや湯けむり展望台など夜景や湯けむりが美しいスポットも点在しています。観光業を支えるサービス業や商業も発展しており、地場のグルメや特産品も充実しています。歴史ある温泉街の情緒と新しい観光・文化施設が融合した別府市は、訪れるたびに新たな発見ができ、豊かな自然と都市機能、そして日常の中で温泉文化を身近に感じられる、暮らしやすく魅力あふれる地域です。


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