生活クラブ生協が連携する山形県酒田市の移住・定住の拠点づくり計画、プロジェクト名が「TOCHITO(とちと)」に決定
GLOCAL MISSION Times 編集部
2021/12/28 (火) - 18:00

生活クラブ連合会(本部:東京都新宿区、以下生活クラブ)は、山形県酒田市と連携しながら、「居住」+「地域と交流する場」などの機能を持った、移住・定住の拠点施設をつくる計画を進めています。そしてこの度、拠点づくりを目指す本プロジェクトと場所の名称が、「TOCHITO(とちと)」に決定いたしました。

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プロジェクト名に採用した「TOCHITO」という言葉には、“土地の自然や人々と繋がることで実りある人生と持続可能なコミュニティがつくられる”というメッセージが込められています。
また、移住者向けの居住棟を「TOCO」、地域交流拠点となる交流棟を「COTO」とそれぞれ名付けました。
TOCHITO は、酒田という土地とつながりながら、地域の人々と一緒に住むとこ(TOCO)ろです。そして、自分らしく参加すること(COTO)を通じ、みんなで未来を創るまちの拠点をめざします。

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生活クラブは、1970年代から山形県庄内地方の生産者と、食の提携を通して関係性を深めてきました。約50年が経過した現在、生活クラブの組合員には、庄内地域への愛着を抱く人が大勢います。そういったつながりを発端に、この地への移住や二拠点生活がライフスタイルの選択肢になるよう、移住・定住の拠点となる施設づくりの計画を、2016年から酒田市とともに進めてきました。「参加する暮らし」をグランドコンセプトに、単なる「移住・定住」から、産地と共に「自分らしい暮らし」を創造するプログラムの実現に向けた拠点の構想を形にします。

【拠点施設に関して】


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拠点施設イメージ図

建設予定地は、酒田市の歴史を伝える山居倉庫の向かい側に位置しています。酒田港に近く、県のシンボル的存在の鳥海山も臨めます。近隣には市民農園もあり、豊かな自然の中で都市型生活も営めるロケーションです。

「居住棟」は全18室。部屋は1K(29.81㎡)~2LDK(55.28㎡)で、家賃は54,000円~77,000円(共益費等別途)の予定です。
「交流棟」はその名の通り、地域の方々と交流できるスペース。シェアキッチンや多目的広間を設置するほか、シェアオフィスとしての活用も予定しています。さらに電動自動車のシェア利用で移動手段の問題解消に向けた取り組みも検討しています。
現在、居住検討者参加型で地元企業・行政とともに拠点の運営方法や住まい方の話し合いを進めるなど、未来を創るまちの拠点づくりが始まっています。


■「TOCHITO」事業概要
【事業背景】
2016 年8月、生活クラブと酒田市は都県在住の移住希望者への情報発信などを行う業務委託契約を締結しました。酒田市と生活クラブ、提携生産者を中心に「庄内暮らしプロジェクト」が構成され、元気なうちに移住してまちづくりに参加し、働き、社会に貢献する暮らし方・住まい方について検討を進めてきました。そうして、単なる「移住定住」だけではない、産地と共に「自分らしい暮らし」を創造するプログラムの実現に向けた拠点づくりのプロジェクトが「TOCHITO」です。
交流棟COTOの建設は、酒田市に設置した庄内自然エネルギー発電基金を活用した助成が提案されています。この基金は生活クラブとその提携生産者らで建設した「庄内・遊佐太陽光発電所」の収益の一部により造成されたものです。



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山形県・遊佐町の「庄内・遊佐太陽光発電所」

【施設計画】

■居住棟:軽量鉄骨構造、3階建て
・18戸、エレベータ・オートロック・外物置付き
・高断熱・省エネ・遮音、換気に配慮
・耐震性能、耐火外壁、災害に備えた安全性の確保


■交流棟:木造2階建(地元産の木材を使用)
太陽光発電設備、蓄電設備、ペレットストーブなどを備えて、再生可能自然エネルギーにより稼働する施設。

【1階】36~42帖の交流スペース
アイランドキッチン、プロジェクター、音響システム、撮影機材、ピクチャーレール、書庫などを設置予定

【2階】シェアオフィス、コワーキングスペース

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