あたたかいお人柄で、暮らしやすさを日本一、実感できるまち
GLOCAL MISSION Times 編集部
2023/03/30 (木) - 00:00

自然が豊かでありながら、小松空港へは約15分、金沢駅へは車で約45分と交通アクセス良好の暮らしやすいまち「能美市」。同市の特徴や魅力、課題、移住・定住の施策などについて、能美市 地域振興課の南茂樹さんと中村季香さんにお話を伺いました。

能美市について教えてください。

人口は約4万9000人、面積は84.14㎢とやや小さな市です。特産品は国造ゆず、加賀丸いもで、伝統工芸九谷焼の産地です。松井秀喜氏の出身地で、ベースボールミュージアムが人気です。また、北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)が研究機関として知られています。

「能美市」の魅力やおすすめスポットはありますか?

豊かな自然のなかに環境がしっかりと整備されており、トレイルランニングなど、いろいろな楽しみ方ができるのが魅力です。家族で楽しめるスポットが多く、1日いても楽しめる施設が充実していますね。

市内には市立図書館が3館あり、同規模の市区では、全国5位の蔵書数(「図書館年鑑2022」データ)です。「いしかわ動物園」では、ホワイトタイガーやコビトカバ、トキといった珍しい動物が見られます。動物とのふれあい体験やナイトズーが人気です。

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遊園地を核とした総合レジャーランド「手取フィッシュランド」のウルトラマンヒーローショーは子どもたちに人気ですし、「能美ふるさとミュージアム」は、歴史と自然を融合的に学べておすすめです。

「九谷陶芸村」では、絵付け体験や作陶体験ができます。昨年オープンした「アドベンチャーガーデン能美」は、豊かな自然のなかで約40種類のアクティビティを楽しむことができ、人気急上昇中です。

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能美市の暮らしはいかがでしょうか。

小学校8区すべてに児童館と放課後児童クラブがあり、子育てしやすい環境が整っています。木育をコンセプトにした児童館はとてもきれいですよ。児童館の一人当たりの面積は広く、石川県平均の約4倍と高い水準です。

移住・定住に関して、独自の施策はありますか?

今年度、伴走型の移住相談を実践しようと、移住定住促進協議会を立ち上げました。移住コーディネーターを設置し、仕事や住まいに関するサポート体制を強化しています。

古民家を整備した移住体験施設を11月1日にオープンしました。車なしでも体験できるように駅の近くと里山エリアに用意しています。1週間無料で滞在でき、移住に向けた準備が可能です。テレワークも可能なので、午前中に仕事をして午後に物件探しをしたりする方もいます。

移住者からはどのような声がありますか?

のんびりとした田舎時間を感じられる一方で、隣の市には大型のショッピングモールがあり15分程で行けます。金沢駅には電車で約30分、車で約45分と交通アクセスが良く、生活に不便を感じずに、暮らしを楽しめる「ちょうどよい田舎」とよくいわれますね。

力を入れている施策はありますか?

妊娠・出産・子育てまで、切れ目のないサポートに力を入れています。妊産婦医療費助成がありますし、健康推進課には助産師や保健師の母子保健コーディネーターが常駐し、産前産後の不安を相談していただけます。産前産後のケアにヘルパーを派遣するなど、ソフト事業にも力を入れています。

そして、子育てアプリ「はぐはぐ」を活用し、妊娠週数や子どもの月齢に合わせた情報を配信し、安心して妊娠・出産・子育てができる環境を整備しています。

子育て支援センターや子ども発達支援センターには相談員が常駐し、イベントも定期的に行われているので、親子が集う場になっています。ママさん同士が仲良くなって、コミュニティが生まれることもあり、「子育て支援が充実していると聞いて移住した」という声をよく聞きますね。

そして、母子保健の相談機関である健康福祉センター「サンテ」の改修により、令和6年度からは、子ども発達支援センターを集約した「子ども家庭センター」としてリニューアルし、さらに相談しやすくなります。

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能美市でプロフェッショナル人材はどのように活躍できると思いますか?

能美市はものづくりが活発なまちなので、グローバルニッチトップ企業や九谷焼きの窯元などがあります。自然環境を生かした工業用地があり、平成17年に能美市が誕生してからは、市外から32社の企業進出や、31社の市内企業が工場等を増設されており、企業誘致が好調に推移しています。

企業誘致が好調な一方で、市内企業の人手が足りていません。今後も新たに数百人規模の働き手が必要になってくるので、現場を管理できる人材が活躍できると思います。

また、市内企業に正社員として就職した40歳以下の移住者を対象に、市内のアパートの賃貸料の3分の1(最大5,000円/月)を2年間補助する移住支援制度もあります。

街づくりへの想いをお聞かせください。

あたたかい人が多く、ボランティア精神が豊かで、地域の団体が自ら地域課題の解決のために集まっています。「暮らしやすさを日本一、実感できるまち」に向けて、市もSDGsの要素を取り入れながら、地域力・市民力をもっと高めていきたいと考えています。

最後に、移住を考えている方へのメッセージをお願いします。 

いろいろな団体やコミュニティがあり、サポート体制は整っているので、孤立の心配はないと思います。暮らしやすく、人とのつながりがあるあたたかいまちです。移住体験施設もあるので、ぜひ一度来ていだけたらと思います。

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