株式会社サーキュレーション 地方金融機関30行と業務提携で地元企業の支援強化
GLOCAL MISSION Times 編集部
2018/08/31 (金) - 19:00

プロフェッショナル人材のシェアリングサービスを運営する株式会社サーキュレーション(以下、サーキュレーション)は、地方銀行・信用金庫(以下、地方金融機関)30行と、プロ人材を活用した経営支援サービスの提供に関して業務提携をしたことを発表した。

これまで首都圏に集中していたプロ人材の経験・知見をより多くの地方中小企業に届ける体制を構築することで、地方創生に寄与すべく、全47都道府県の地方金融機関との提携を目指す。

中小企業庁が発表した「中小企業白書」によると、中小企業において「事業を維持・拡大する上での事業活動全般に関する経営課題」として最も多く挙げられたのが「求める質の人材がいない」22.1%、次いで「人材の人数が足りない」18.6%と人材確保に関する課題だった。続いて、「社内人材の教育・育成」が15.3%を占め、人材の確保に加えて育成も大きな課題となっている。
 
近年、地方金融機関では 従来の金融商品・関連ノウハウの範囲を超えた地元企業の経営課題解決支援に取り組んでおり、中でも中小企業の大きな課題である人材確保に注力している。

しかし、地方はプロ人材が集まる首都圏と比較すると給与の格差が大きく、従来型の雇用を前提とした転職支援サービスや自治体のU・I・Jターン施策等により、地方中小企業が経験・知見を有する経営人材を確保することは困難な現状がある。また、社内人材で対応しようとした場合にも教育・研修には時間・コストがかかるため、経営課題の早期解決が滞ってしまうという問題もあった。

雇用ではなく、業務委託というプロジェクト形態でプロ人材の経験・知見を活用するサーキュレーションの「プロフェッショナル人材のシェアリングサービス」は、従来型の雇用で対応が困難な地方中小企業にとって人材不足解決のために有効な手段であり、地元企業の経営・人材確保におけるパートナーになりうると考えられ、30行の地方金融機関との提携に至った。


【業務提携の概要】
 

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地元企業から経営課題や人材に関する相談を受ける地方金融機関に対して、サーキュレーションは事例共有会・勉強会を通して外部プロ人材の活用ノウハウを提供します。企業から相談を受けた地方金融機関はサーキュレーションに当該企業を紹介し、サーキュレーションはプロ人材を活用した経営支援サービスを提供します。

サーキュレーションのコンサルタントが経営課題をヒアリング、解決に向けたプロジェクトを組成し、その目的に応じて必要なスキルや知見を持ったプロ人材を選定、企業との面談の上、業務内容や稼働期間・頻度などを決定し、契約を行います。
プロジェクトの内容は、新規事業開発、組織・人事制度改革、事業承継支援、販路拡大支援など多岐に渡ります。

必要な頻度・期間だけ活用することができるため、雇用に比べ低リスク・低コストでプロ人材を活用することができます。すでにサーキュレーションに登録のある1万名のプロ人材の中から選定する為、採用よりも短期間で導入することができ、プロ人材と協働することで社員の教育効果が期待できることも特徴です。

プロ人材にとっても、転居を伴わず月1回から出張でも対応できる為、独立したフリーランスだけではなく、兼業・副業という形態での就労が可能になります。これにより、首都圏に住むプロ人材の地方中小企業での就労に対するハードルが下がります。外部のプロ人材として企業を支援する中で、その企業への入社意思が芽生え、役員や重要なプロジェクトの担当者として入社するケースもあります。

参考:
株式会社サーキュレーション
http://www.circu.co.jp/

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