登山アプリNo.1のヤマップが、DMOの阿蘇地域振興デザインセンターと包括協定を締結
GLOCAL MISSION Times 編集部
2018/11/01 (木) - 07:00

登山アウトドア向けアプリ・WEBサービス「YAMAP」を運営する株式会社ヤマップ(以下、ヤマップ)は、公益財団法人阿蘇地域振興デザインセンター(以下、阿蘇DC)とフットパスの利用促進と、知名度向上を目的とした包括協定を締結したことを発表した。

「フットパス」とは、イギリスで発祥した『地域に残るありのままの風景を楽しみながら歩くこと「Foot」ができる小径(こみち)「Path」』のこと。イギリスでは農村部を中心に網の目のように張り巡らされており、長いものでは160kmも続くものあるという。川岸や丘はもちろん、農場や自宅の敷地内を通る道もあり、英国ではフットパスを大切にする文化が根付いている。

近年、日本においてもさまざまな地域において、各々の特徴を活かした魅力的なフットパスが整備されており、阿蘇エリアでも世界農業遺産に登録された1,000年の歴史や文化、自然の営みに触れながらゆっくりと楽しめるフットパスを整えていた。

阿蘇DCはフットパスを通して、観光客に阿蘇エリア(8市町村)の店舗や施設に実際に足を運んでもらうことを目指していたが、認知の拡大に課題を抱えていた。
そこで登山アプリ「YAMAP」を活用して、フットパスの知名度向上と利用促進を図っていくという。

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YAMAPは、ダウンロード数100万を超える日本最大の登山・アウトドアプラットフォーム。ユーザーの多くが登山愛好者であることもあり、阿蘇五岳と外輪山が広がる阿蘇は、YAMAPユーザーにも人気のエリアとなっている。また、長距離を歩くフットパスは、元々登山者との相性が高いと言われてる。

今回の取り組みでは、YAMAPアプリ内に、阿蘇エリアのフットパス専用地図が作成される予定、アプリの地図には周遊ルートと観光スポットが整備されており、ユーザーは歩行記録を取りながら、コース上の有益な情報にアクセス可能となっている。

また、フットパスに関する情報発信をYAMAPユーザーに対して行っていくことで、登山者間での認知拡大に繋がり、従来は紙媒体に散在していたフットパスの地図や新着情報を、YAMAPというデジタルメディアに集約することで、情報へのアクセス性を高め、若年層へのリーチにも期待が持たれている。さらに、長期的には観光コンテンツの造成などにおいても連携をとっていく予定だという。

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阿蘇地域フットパスのコース一部(阿蘇地域世界農業遺産サイトより引用)
南小国町 中湯田コース、南小国町 立岩コース、小国町 下城コース、小国町 北里コース、産山村 田尻コース、産山村 池山水源コース、南阿蘇村 木の香湯コース、西原村 滝コース、阿蘇市 手野コース、高森町 上色見コース

公益財団法人 阿蘇地域振興デザインセンター理事長(南小国町長) 高橋周二 氏のコメント
YAMAPに情報を乗せることで、山好きに直接情報を流せることは、デジタルマーケティングの観点で魅力的。YAMAPのSNS機能は新たなる観光資源を生み出す可能性を秘めている。

株式会社ヤマップ 代表取締役 春山慶彦 氏のコメント
観光の問題はデータがないこと。スマホは位置情報を取得できるので、どういった人たちがフットパスを楽しんでいるのかをビックデータ分析できる。これは、一つのモデルケース。地域の人たちも楽しめる観光をつくっていきたい。

 
【YAMAPについて】
電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、“安心安全“の登山アプリ。山行の軌跡や写真が活動記録として日々投稿されているので、山の情報収集に活用したり、全国の登山好きと交流することもできる、日本最大の登山・アウトドアプラットフォームです。
URL:https://yamap.co.jp/

参考:
阿蘇地域世界農業遺産サイト
http://www.giahs-aso.jp/footpath/

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