【コロナ禍の副業実態調査】稼げるよりも自己投資がトレンドに、551名の副業事情をコロナ前後で比較
GLOCAL MISSION Times 編集部
2021/05/25 (火) - 18:00

株式会社Daiが運営するフランチャイズビジネス情報サイト「フランチャイズWEBリポート」は、「コロナ禍の副業実態」についてアンケート調査を実施した。

前回の調査レポートで「4,057名のうち約6割が副業興味あり」という結果がでたように、1年が経過するも収束が見えない新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、収入の減少や将来の不安、おうち時間の増加など様々な要因から、自分にあった働き方を考え、副業に興味をもったり、副業を始める人が増加している。
そこでコロナ禍前後の副業事情の変化を調査すべく、コロナ禍以前から副業をしている人と、コロナ禍以降に副業を開始した人それぞれにアンケート調査を実施し、副業で得ている収入額や仕事内容についての比較を行った。
※本調査は、前回調査対象の4,057名のうち、「コロナ禍以前に副業を始めた」という330名と、「コロナ禍以降に副業を始めた」という221名の計551名を対象に実施。母数が異なるため、下記ではそれぞれの総数を100%とし比較。

副業検討の際に重要視したことの比較

副業検討の際に重要視したことの比較

副業を始める際に重要視したことはなにか】という質問では、コロナ禍以前に副業を始めた人の回答で3番目に多かった「稼げる」の割合が、コロナ禍以降に副業を始めた方では約10%も減少。その他「スキマ時間でできる」もわずかに減少がみられました。
その一方で、「興味のある分野」「興味がないけど勉強になる」などの自己投資やスキルアップに関する回答が16.5%も増加したことから、副業を始める動機が従来とは異なることが伺えました。

取り組んでいる副業内容の比較

取り組んでいる副業内容の比較

【取り組んでいる副業】についての質問では、コロナ禍以降で副業を始めた方は、「アンケートモニター」や「せどり・転売・物販」などインターネットなどを活用し、非接触で比較的手軽に取り組める副業の割合が増加。一方で、「アルバイト」や「コンサル・講師」「作業・事務」などの接触を伴うことが想定される副業の割合が減少していました。

副業を始めて感じているメリットの比較

副業を始めて感じているメリットの比較

【副業を始めて感じたメリット】という質問では、コロナ禍以前に副業を始めた方の中で回答の多かった「想定していたより稼げた」をはじめ、「本業に良い影響があった」や「人脈が増えた」が、コロナ禍以降に副業を開始した方の回答では割合が減少。
その一方で、「暇つぶしになった」や「趣味ができた」という回答の割合が15.7%増加していたことから、コロナ禍以降に副業を始めた人は副業に割くことができる新たな時間が生まれた人が一定数いることが伺えました。

副業を始めて感じるデメリットの比較

副業を始めて感じるデメリットの比較

【副業を始めて感じたデメリット】という質問では、「デメリットはない」という回答が双方で多くの割合を占めましたが、コロナ禍以降に副業を開始した方では、わずかに減少が見られました。
また、「デメリットはない」以外の回答として目立ったものとして、いままでプライベートにあてていた時間を、副業に割いたことによる「プライベート時間(自由時間)が減った」、や副業を始めたことによる「心身の疲労」でした。
しかし、別の調査レポートで発表した、同コロナ禍以降に副業を開始した方に【副業を始めて良かったと感じるか】という質問の回答では、約9割が「始めて良かった」と回答したことからデメリットを感じている人はいるものの、副業を始めたこと自体はポジティブに捉えていることもわかりました。

副業で得ている収入比較(月収)

副業で得ている収入比較(月収)

【副業で得ている月収】についての質問では、コロナ禍以前に副業を始めていた方の半数が「1円〜3万円未満」の回答でしたが、コロナ禍以降に副業を始めたという方ではその割合が減少。一方で「3万円以上〜10万円未満」という回答が12.1%増加するなど、副業による収入は、コロナ禍以降に副業を開始した方のほうが多いことがわかりました。
また、10万円以上の副業収入を得ていると回答した方の割合にはほとんど変化は見られませんでした。

まとめ

コロナ禍前後で副業を始めた551名に調査を行なった結果、コロナ禍以降に副業を始めた人の【副業を始める際に重要視したこと】では、「稼げる」という回答が減少し、「興味がある分野」「勉強になる」などの回答が増加したことから、自分への投資や時間を有意義に使おうとしている傾向が強くなっていることが見受けられました。

さらに、コロナ禍以降に副業を始めた方の【副業を始めたことで感じるメリット】についての質問では、「趣味ができた」「暇つぶしになった」という回答が増加。テレワーク普及や、外出自粛などにより、従来に比べ可処分時間が増加していることが要因だと考えられています。また「独立の目処がたった」という回答が増加していたことから、長引くコロナ下で、働き方や生き方を見直すきっかけとなっていることも伺えました。

また、コロナ禍以降で副業を開始した人は「稼げる」を重要視しない一方、コロナ禍以前に副業を始めた人よりも、副業による収入が多い傾向にあることもわかりました。

コロナ下でますます注目の集まる副業ですが、これからの人生を考え、稼げる・稼げないだけではない柔軟な向き合い方をしてみる必要があるのではないでしょうか。

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https://fc.dai.co.jp/feature/lp/749

副業に関する意識調査の概要

調査方法:ネットリサーチでのアンケート調査
調査対象:25歳〜59歳の男女4057名
調査実施日:2021/03/08~2021/03/26
発表日:2021年5月19日

オリジナル記事:https://fc.dai.co.jp/articles/1031

 

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