焦ると後悔する地方移住!事前に実行すべき移住までのステップとは?
GLOCAL MISSION Times 編集部
2022/04/28 (木) - 17:00

近年、テレビや雑誌で取り上げられることがとても多くなった地方移住。東京・有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」では、ここ数年地方移住に関わる問い合わせや相談が右肩上がりに増えている そうです。ただし田舎暮らしを急ぐあまり転居だけを先にしてしまい、後に後悔する例も少なからずあるようです。地方移住で失敗しないためには、焦らずしっかりと移住先を精査し、適切なステップを踏むことが大切です。今回は、地方移住を決めるまでに実行するべきステップについて解説していきます。

目的地を仮決めしたら、まずはネットで調査

地方移住や田舎暮らしを考えたとき、誰しも頭の中には理想の生活イメージがあるはずです。はじめに移住の目的(田舎暮らしや自然の多い生活、セカンドライフ、スローライフなど)に合った、目的地を仮決めしてみましょう。この時大事なことは、その目的地を理想だけで選んでいないか?ということです。たとえば、仕事のやり方(テレワークを使った地方からの業務など)を考えたときに、頻繁でなくとも本社に出社する必要はないでしょうか?家族にいずれ介護が必要になる人はいないでしょうか?理想だけを考えて遠方に移住してしまえば、移動のたびに経費と時間がかかることになります。その目的地はあなたやあなたの家族にとって問題のない土地なのか、将来考えられる状況も考慮して選ばねばなりません。

これがクリアできれば次に、インターネットでの調査です。地方移住を歓迎する地方自治体では、移住情報サイトがとても充実しています。ここで自治体が用意する行政サービスや、移住者への支援策を確認しましょう。また移住情報サイトには、実際に移住した人の体験談や地域の情報なども掲載されています。もし家族と共に移住を考えているなら、この情報を元に基本的な同意を家族から取り付けておきましょう。写真や動画が掲載されていることもあるので、よりその地域に対するイメージが膨らむことでしょう。

家族からの同意を得たら、大まかな移住のスケジュールについても作っておくようにしましょう。

地方自治体の相談窓口にはネットにない情報が多い

すべての地方自治体ではありませんが、移住者の受け入れに熱心な地方自治体では首都圏に移住の相談窓口を開設している場合があります。窓口は東京や大阪に開設されていることもあれば、地方の県庁所在地に開設されていることもありますが、ある程度インターネットでの情報収集が進んだらこの相談窓口をぜひ訪問してみましょう。※多くの地方自治体では、オンラインでの移住相談も受け付けています。

インターネットの情報は基本的に一方通行ですが、相談窓口では双方向のコミュニケーションができます。つまりあなたの知りたい情報を、担当者に質問して訊くことができるのです。移住サイトを見てもわからない情報や、地元の人(移住相談窓口の担当者は、基本的にその地方に居住している人)ならではの情報も得ることができるでしょう。また問い合わせ時にわからなかった情報も、後で調べて回答して貰えます。移住相談窓口では、生きた【今の情報】を得ることができるのです。

移住相談窓口への相談で目的地決定への確信が得られたら、仕事や収入、住居(居住地域)についても考え始めましょう。地方移住を成功させるためには、収入の確保と住居の決定を優先させなければいけません。

いよいよ現地での状況確認

移住する地方と居住地域を決めたら、いよいよ現地での状況確認です。わざわざ現地に赴く目的は、その地域が自分の持っているイメージと相違ないかを確認する意味もありますが、もっと大切なことは一緒に移住する家族に現地の状況を共有して貰うことです。同じ家族であっても、それぞれが考えている移住のイメージは違って当たり前です。現地に赴くことで地方移住のイメージを統一することができ、家族で誰かだけが後悔をしている、というような失敗を避けることができます。

また現地に赴くもう一つの大切な目的は、仕事の確保です。テレワークで地方から働くような場合を除き、仕事の面接と確保はこの時点で済ませてしまいましょう。

最後は移住体験で移住を実感

移住までの最後のステップは移住体験です。地方自治体にもよりますが、多くの自治体では1週間から数週間程度の移住体験を用意しています。希望する地域での移住体験ができるかどうかはこれも自治体次第ですが、移住体験の大切な目的は地域のコミュニティーを知ることです。

ほとんどの人が移住の課題として挙げるのは「仕事(収入)」、「住居」、「地域とのコミュニケーション」です。地方にはその地方ならではの習慣があり、また人間関係も都会に比べて濃いものです。地域とうまくコミュニケーションできるかどうかは、移住の成否に深く関わってきます。移住体験の場を利用して可能な限り地域を知り、その地域ならではの人間関係になれておきましょう。

またここで、住居も決めておくようにしましょう。数週間あれば、希望の住居をいくつか見て回ることもできるでしょう。住居が決まったら、移住に必要な行政手続き(支援策を受けるための手続き)を始めます。ここまでくれば、あこがれの田舎暮らしはもう目の前です。

まとめ

今回のようなスローライフを楽しむ移住と、年金生活を含むセカンドライフでの移住、農業や林業に従事する移住などは、それぞれ準備のステップが変わります。あなたが移住する目的に合わせてステップを変更し、失敗の無い地方移住を実現させましょう。

<参考>

地方移住の準備に必要な5ステップと目的別のやるべきこと
https://with-kumamoto.jp/local-migration-preparation/

移住計画は何から始める?手順や注意点など紹介
https://u-boku.com/media/lifestyle/emigration/2131/

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