信頼のクラフトマンシップと海外有名ブランドの融合 ドリームベッド株式会社 代表取締役社長 小出克己さん
GLOCAL MISSION Times 編集部
2022/11/30 (水) - 16:00

ドリームベッドは原爆投下により焦土と化した広島の街に生き残った人々の社会復帰支援からスタートしました。1950年創業以来、自社製造にこだわり、圧倒的なクラフトマンシップで積極的に海外ブランドと提携、製造販売ライセンスを取得。製造機械の独自開発を進めながら着実に業績をのばしてきました。ドリームベッドの事業の始まりや上場するまでの過程、ショールームやショップの展開などについて、ドリームベッド株式会社 代表取締役社長 小出克己さんにお話を伺いました。

―会社概要についてお聞かせください。

マットレスを中心にベッド製造販売を行っております。ハウスブランドの「ドリームベッド」に加えアメリカのベッド最大ブランドの1つ 「サータ社」、ドイツの「ルフ社」と技術提携をし、日本国内の製造販売のライセンスを取得しています。リビング関連のインテリアはフランスの「リーン・ロゼ社」と提携しています。また、日本国内のウォーターベッドはほぼ100%が当社の製品です。製造機械を自社開発しているところも当社の特徴のひとつです。

image003.jpg (366 KB)
ルフ社の「ルフモデナ」

―ベッド事業を始めた経緯と流れについてお聞かせください。

戦後、原爆が落とされた広島には、傷を負った軍人さんや孤児で溢れていました。創業者の渡辺は私財を投入し戦災者が働けるように授産所を作ったのですが、そのなかで進駐軍からベッドの修理の依頼が入るようになったのです。将来日本にもベッドが浸透していくだろうと予測した渡辺は進駐軍が撤退した後に残ったベッドを修理して販売しました。それが当社の事業のはじまりです。

弊社のメイン事業のひとつである海外ブランドとの提携は40数年前から始まっています。高度成長期に市場を拡大しようとしたのですが地方ブランドではなかなか難しく欧米のブランドを積極的に導入してきた経緯があります。

広島県企業の求人や、企業・暮らしに関する情報は、WEBサイト「kakeru広島」をご覧ください。
https://glocalmissionjobs.jp/lp/hiroshima

―ショールームやショップも増えていますね。

消費者とダイレクトに繋がる必要性を強く感じ、この10年間、ショップの拡大に力を入れています。他にもバーチャルショールーム、Zoomを使った接客を整え、知識やノウハウを持つ専門の販売員を配置して、お客様のニーズに応えるようにしています。

昨年、東京ショールームの面積を2倍にしてリニューアルオープンしたのですが、自分に合うマットレスを知りたいというお客様が多いことから、当社が蓄積してきたデータをもとに独自開発のアルゴリズムを使っておすすめのマットレスを紹介する「ネルゴリズム」を開発しました。

image005.jpg (97 KB)
渋谷駅近くにある「ドリームベッド 東京ショールーム」

―今後のビジョンについて教えてください。

当社の社員は素直で真面目。会社に対する帰属意識も高いと思います。作る人間も売る人間も、品質には絶対の自信を持っていますね。

人口が減少していく中で耐久消費材の市場は伸びづらいという見方もありますが、ベッド市場で考えたとき、品質のよい高価格帯の商品は十分に拡大できると思います。

我々の商品構成は、サータを中心に中高価格帯が主体となっていますから、ここを磨いていけば市場開拓の余地はあるはずです。サータやルフなどの特色のあるブランドを保有していることも、弊社の強みになっていくでしょう。

サータであっても、日本で販売しているものは、当社の工場でドリームベッドの技術を投入して作っています。ドリームベッドの技術をサータブランドのネームバリューを使うことで認知していただく狙いがあります。サータは得にホテル業界で認知度が高く、ホテルオークラ東京のスイートルームにも入っています。ただ、一般のお客様には認知されていないので、2018年頃からWEBマーケティングを強化しています。もちろん、ドリームベッドブランドも強みがありますから、同じように伸ばしていく施策を打つつもりです。

良い商品を納得して使うという価値観を持つ方は今後増えていくと思います。人生の3分の1は睡眠ですから、睡眠に対する関心は高くなっていくでしょうね。

image007.jpg (406 KB)
サータの「New York552」

―首都圏にいるプロフェッショナル人材の採用についてのお考えをお聞かせください。

社員自身が自分の頑張りが企業の成長に繋がっていることを実感できる企業にしたいと考えていた前社長が上場の準備を進め、2021年6月に上場しました。これによって、以前よりも、各部門で知識のある人材が必要になっています。今後は、高いスキルや経験を持ったプロフェッショナル人材を、積極的に採用していきたいと考えています。

image009.jpg (453 KB)

―広島で仕事をしたいと考えている方にメッセージをお願いします。

広島は地方都市のなかでも生活しやすく、利便性のよい地域だと思います。自然豊かで気候も温暖。製造業に強く優良企業が集積しており、ここでは十分に成長できると思っています。ぜひ、一緒に頑張っていけたらと思います。

広島県企業の求人や、企業・暮らしに関する情報は、WEBサイト「kakeru広島」をご覧ください。
https://glocalmissionjobs.jp/lp/hiroshima

Glocal Mission Jobsこの記事に関連する地方求人

同じカテゴリーの記事

同じエリアの記事

気になるエリアの記事を検索