誰もがやらないことを、中山間地からかたちに。 オオアサ電子株式会社 代表取締役社長 長田克司さん
GLOCAL MISSION Times 編集部
2022/12/07 (水) - 13:00

オオアサ電子株式会社は、山県郡北広島町大朝に本社を構え光学・液晶をドメイン事業とする企業です。リーマンショックにより経営危機に陥ったものの、長年培ってきた技術と経験を活かして再生。世の中にないものを生みだし新しいフィールドにも挑戦しています。同社のプロ人材の活用や今後のビジョンなどについて、代表取締役社長 長田克司さんにお話を伺いました。

―まず、企業概要について教えてください。

オオアサ電子株式会社は、山県郡北広島町に本社を構える液晶表示装置の製造会社です。主要製品は車載用や電力用スマートメーターの液晶パネルの表示装置やライトパネルなどです。ハイエンドオーディオの音響機器も開発・製造しています。自社ブランドEgretta (エグレッタ)の第一弾となったスピーカーは「グッドデザイン賞」を受賞しました。

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Egrettaのスピーカー

弊社はリーマンショックの影響で、売上の9割を占めていた製造受託ビジネスを一気に失ってしまい、工場閉鎖の危機に陥りました。10年以上もの時間を要しましたが、ビジネスモデルの変革を図りながら、経営を再建し拡大してきた経緯があります。

―今、目指していることはありますか?

ガラス、サファイヤ、セラミックなどの無機材料を基軸に、EVや半導体、カーボンニュートラルなどの方向へ舵を切りました。世の中にないものに挑戦していきたいと思っています。自社ブランドEgrettaのスピーカーもどこにもないものでしたが、外務省の方が海外に出張する際のお土産にと購入されたり、各国の首相への贈り物などに選んでいただいたりしています。

弊社は、リーマンショックで仕事がゼロになったことで、独自路線でいこうと決意し、何とかここまでやってきました。弊社では営業部隊を「未来創生部」と呼んでおり、世の中にないものを作っていくマインドがその名に反映されています。

新規事業では、等身大の映像を空中に映す技術や天然ガスからCO2を分離する分離膜の中間膜の開発、液晶の偏光を自由に操る技術を活用した霧中センサーなど、技術や特許を有している産官学連携しながら開発しています。実際に商品を目に見える形にすることで、従業員の景色も変えていきたいですね。

広島県企業の求人や、企業・暮らしに関する情報は、WEBサイト「kakeru広島」をご覧ください。
https://glocalmissionjobs.jp/lp/hiroshima

―求めている人材像はありますか?

協調性があり、横と連携をできる人が必要だと思います。横の連携がないと会社はうまく機能しませんから。人間力がキーワードですね。スキル面では、デジタルの技術者、国内営業担当が不足しているので、強化していきたいと思っています。社内の人材をボトムアップしてプロ人材との相乗効果を出していくことも考えています。中小企業でないものだらけなので、実際にお会いして話してみたいですね。

2016年からプロ人材を活用しています。弊社の場合は、顧問契約でコンサルティングをしていただく方とのマッチングがうまく進んでいるように思います。プロ人材からアドバイス・指導をいただきながら、社員のボトムアップを図っていく方法が向いています。その場合、フルタイムの必要がなく、月に2回くらいでも十分だと思います。

―大朝や広島への想いについてお聞かせください。

自社製品を発信するのに、大朝という中山間地からの発信することに意味があると思っています。

「中山間地でも都会と同じことはできるんだよ」と知っていただきたい。ワクワクするもの、とがったもの、お客さんが喜んでくれるものを発信したいですね。みんなで議論して、新しいものを形にしていきたいと思います。

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Egrettaサウンドを体感できるショールームが大朝に所在

―広島県で働くことに興味のある方へメッセージをお願いします。

広島県は燃えるものがある熱い県ですし、大朝の人たちは、外部の人でもウェルカムで受け入れてくれます。ぜひ、広島に来ていただき、新しいものを一緒につくっていけたら嬉しいですね。

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