田舎での起業はここに注意!失敗しないためのポイントを解説します!
GLOCAL MISSION Times 編集部
2023/03/17 (金) - 19:00

田舎に移住したら、カフェやパン屋さんをオープンさせたい!というお話しをよく聞きます。第二の人生として地方に移住をしたら、以後は好きな事をして暮らしたいと思うのは当然のことでしょう。でもちょっと待ってください。その起業、継続して収益を上げられますか?移住後の生活の糧として、経営を継続できるでしょうか?事業経営は夢だけではなかなか難しいもの。どのような点に注意すれば、田舎での起業を成功させられるのでしょうか?今回は、田舎での起業で失敗しないための注意点について解説していきます。

田舎で安定した暮らしをするためには

移住後、田舎で安定した暮らしをするためには当然のことながら収入が必要になります。人によってその収入は年金であったり貯蓄であったりするかもしれませんが、おそらく多くの人は「地元での就職や就農」、「テレワークによる遠隔勤務」、「地元での起業」などで生計を立てていこうとお考えでしょう。年金や貯蓄、地元での就職、遠隔勤務などであれば比較的安定した収入を得られるかもしれませんが、起業はそうはいきません。起業してから経営が安定するまである程度の期間を必要とするでしょうし、思ったように事業が回っていかない可能性もあるのです。

たとえば冒頭に書いたようなカフェやパン屋さんであっても、固定客ができるまでは売上が安定しないでしょう。それどころか近郊に競合店があれば、店舗の継続自体が危うくなってしまいます。そもそも移住後にカフェやパン屋さんを開きたい、もしくは何らかのお店を開店させたいと考える人はとても多いのです。田舎に限らず、事業や店舗は自分の希望だけで起業し、続けていけるものではありません。その事業や店舗が、その場所で求められているものでなければ継続は困難ですし、競合がいれば差別化が必要になります。では、田舎での起業に失敗しないためには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか?

田舎での起業に失敗しないために

・地元のニーズを調査する

その地域で事業を始めるにせよ店舗を開店するにせよ、まずはその地域のニーズを把握しなければなりません。カフェが多くある地域に新たにカフェをオープンしたり、既に同じサービスを地元に提供している企業と同じ業態を起業したりするのはリスクが高すぎます。

先述のように競合に勝つには差別化が必要で、これから起業しようとする事業や店舗に他者との差別化ポイントがなければ、価格による顧客の取り合いを招き収益化は難しくなります。慎重を期すなら、経費はかかりますが地元の企業コンサルタントに依頼して、地元のニーズを調べてもらいましょう。場所が地方であるからには、不便さを逆手に取った業種などは意外にニーズがあるものです。

・市場の飽和度を調査する

同じような業種の企業があるからといって、必ずしも起業をあきらめる必要はありません。大事なことは、同じ業種の市場が飽和していないか?ということです。同じ業態の企業や店舗が存在していても、まだまだ市場のキャパシティに余裕があれば、十分起業の機会はあります。起業する前には周辺にはどのような店舗があるのかを調べたり、インターネットで周囲の企業を調べたりすべきですが、市場が飽和しているかいないか?顧客を獲得する差別化ポイントが出せそうか否かは、やはり地元の企業コンサルタントに一度相談してみるべきでしょう。大切な資金を使って起業するのですから、経費はかかっても十分に市場の調査は行っておくべきです。

どんな仕事が求められているのか?

では実際には、どのような仕事が田舎で求められているのでしょうか?あくまでも一例ですがご紹介しておきましょう。田舎(地方)でのキーワードは、やはり「少子高齢化」です。

・弁当店(弁当屋)・デリバリー

田舎でカフェやレストランの業態はとても増えていますが、弁当店、それもデリバリーに対応している弁当店の需要はまだまだあると言われています。人間は基本的に一日三食、食事を摂りますが、これは若者もお年寄りも変わりはありません。歳を重ねて遠出が難しくなったお年寄りには、近所の弁当店もしくは食事のデリバリーサービスが必要なのです。もちろん行政サービスとしても食事のデリバリーは行われていますが、細かいところにまで手は届いていません。レストランやカフェでは店舗の装飾も必要になりますが、デリバリーの専門店またはお弁当屋さんであれば、経費を抑えて起業することができます。

・便利屋

電球の取り替えからゴミの処分、庭の手入れ、草むしり、家具の移動や農作業の補助など、田舎では都会以上に便利屋さんの仕事があります。下記の介護補助とかぶる部分もあるのですが、田舎では力仕事ができないお年寄り家庭が増えています。これらの家庭に対するサービスの需要は、とても多いと思われます。

・介護補助

本格的な介護行為には資格や事業所としての申請が必要になりますが、買い物の代行や部屋の掃除、身体に触らない生活支援などであれば資格は必要ありません。少子高齢化の影響で、田舎ではちょっとした作業でも困難なお年寄りが増えています。公共の福祉や介護保険の手の届かないところに商売の種はあるのです。

まとめ

田舎の起業で成功するコツは、地元の悩みを解決できる業種を選択することです。自分が移住後にしたい業種と、地元のニーズが必ずしも合うとは限らないのです。事前の市場調査をどれだけ綿密に行えるかで、起業の成否は決まります。

<参考>

【田舎での起業は超穴場!】地方ビジネスやる前に知っておきたい3つのこと

https://okanechips.mei-kyu.com/tips/4376/

田舎起業で成功するために知っておくべき大切なこと

https://inacome.jp/contents/199

田舎で儲かる仕事10選|地方移住でビジネスをしたいあなたへ

https://maneql.co.jp/blog/2021/04/29/countryside-business/

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