持続的な地域活性化に向けた『今治ブランド戦略会議』を設置 総合監修に佐藤可士和氏が就任
GLOCAL MISSION Times 編集部
2018/10/10 (水) - 07:00

愛媛県今治市は、今治市長を会長とした「今治ブランド戦略会議」を設置し、総合監修にクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が就任したことを発表した。

今治市は、今治タオルのブランド化による認知度向上や、しまなみ海道の活用によるサイクリストなどの観光客数が増加している。しかし一方で、村上海賊などと言った数多くの素晴らしいコンテンツを有しているものの、各々が独自にプロモーションをしているため、市全体の魅力やイメージの形成につながっていないことが課題となっていた。

「今治ブランド戦略会議」とは、今治市が国際都市に向けて新たな一歩を踏み出すために、人や企業、組織、衣食住などのライフスタイル、スポーツや文化・デザインなど市内にある様々なコンテンツを一つの魅力ある“ストーリー”として取りまとめ、今治市の認知度や求心力を高める新たなブランドイメージを構築・発信することを目的としている。

今回、主要なコンテンツに関わる企業・団体が参加し、戦略会議の場にてアイデアを出し合い、共創型今治モデルを形成しようと検討しており、この共創型を通じて、今治市への人の流れを作り、持続的な地域活性化を図ることができるような、味わい深く魅力的なマスターブランド(都市ブランド)を構築する今治ブランド推進事業を実施していくという。なお第一弾の事業として、2019年3月にトライアルイベントを実施する予定。


【菅良二 今治市長のコメント】
今治市には、今治タオルやサイクリング、村上海賊など世界を相手にできる数多くの素晴らしいコンテンツを有しています。しかし、それぞれのコンテンツが独自にプロモーションしているため、本市全体の魅力やイメージの印象が薄くなり明確かつ端的に捉えることが難しくなっています。そのようなことから、各コンテンツを一つのストーリーとして取りまとめ、それをシンプルで明快なマスターブランドとして発信することで、地域の認知度や求心力を高めようと考えています。

そこで、主要なコンテンツに関わる皆様に、それぞれの各企業活動を通じて、マスターブランドを確立するために、今治のさらなる良いイメージを作れるご提案・ご協力いただければと思います。当然、やるからには皆様方の有益にならなければ今後の継続につながりませんので、今できることに少し無理をお願いしながら、皆様方の事業につなげていただければと思います。

また、マスターブランドとして確立するためには、世界で通用するクオリティの高いプロモーションを継続しなければなりません。そこで、この事業を通し創り出すものが世界で通用するクオリティがあり、世界へ発信する力とそれを共有することができる方が重要となります。そのため、今治タオルをJAPANブランドへ押し上げたクリエイティブディレクターである佐藤可士和氏へ総合監修をお願いすることといたしました。まず今年度には、佐藤可士和氏の総合監修のもと、この戦略会議において、ブランドイメージの活用方法や発信方法を中心にご検討をお願いいたします。

最後に、この戦略会議にて皆様が同じ問題意識や危機感を持ち、力を合わせて自ら変化していくことで、世界の若者が今治に関心を持ち、自ら訪れ、まちの活力創出に繋がるムーブメントが各所で起こることを期待いたします。


【 佐藤可士和氏のコメント】
12年前、今治タオルのブランディングプロジェクトをスタートさせた当時は、「今治タオル」の知名度を上げ、ブランドとして認知されるために東京でのタッチポイントをつくり、多くの人に「安心・安全・高品質」の素晴らしいJAPANクオリティを体感してもらうことに注力してきました。産地ブランドが確立して「奇跡の復活」と評されるようなり、満を持して昨年今治タオル本店をリニューアルしましたが、10年前には信じられない程のお客様が県内外から訪れて下さっています。そしてこの10年の間に、サイクリストの聖地、村上海賊、バリィさん、B級グルメ、FC今治など、多彩で面白いコンテンツが今治に揃ってきました。今治が盛り上がっているのです。

この盛り上がりをもっと最大化できないか。今治にたくさんの人が来て交流してもらえるように、今度の旅先を決める時に、今治に行こう!と思ってもらえるようにならないか、と考えた時、それにはいろいろなコンテンツがバラバラに動いているのではなくて、もっと連携して立体的に今治の魅力を伝えていけるような座組をつくらないと難しい、せっかくのコンテンツがあり、チャンスがあるのにもったいない、、、とここ数年ずっと考えていました。

今回、今治市が持続的な地域活性化に向けた「今治ブランド戦略会議」を設置され、そのクリエイティブディレクターを務めさせていただくことになりました。本プロジェクトにおける僕の役割は、トップダウンで何か決め、物事を推し進めることではありません。目指すは「共創型今治モデル」。今治に関わるすべての人が発案者であり、発信者であり、担い手。今までバラバラに活動していたものをつなげ、よりよい発信方法や運営方法を一緒に模索しながら、大小の新しい何かを生み出してくことを、今治を愛する一人として心を込めて務めさせていただきたいと思っております。

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