地方移住の課題~どうやって情報収集する?~ 地方移住の課題はほとんど事前に解決できる!?効率的な情報収集の方法を解説します!
GLOCAL MISSION Times 編集部
2021/06/25 (金) - 18:00

地方移住を成功させられるか否かは、事前の情報収集にかかっています。移住してから「こんなはずじゃなかった」とか「こんなことは知らなかった」と言ってみても、それは後の祭り。もちろんすべての事柄を事前に調べるのはとても大変なことですし、実際に住み始めてわかることも多いのが現実です。ただし絶対に許容できない事柄は、事前にリストアップして調査しておくこと。これが移住成功の秘訣であることは間違いありません。

今回は、地方移住の課題に関わる情報収集の方法について考えてみました。

地方移住の課題

総務省の地域力創造グループが行った移住・交流実践者へのヒアリング調査 によると、地方生活に対する固定観念(不安・偏見)は以下のようになっています。

住宅、交通、買い物
・住宅の空きがあるのか
・交通機関が少なく不便ではないか(日々の買い物、通勤、通院など)
・商店なども近くにあるのか不安(食品や生活必需品)

食生活
・収入減によって食費の負担分(収入における割合)は増えないか

余暇、カルチャー
・音楽ホール等の文化施設や図書館が少なく、余暇を楽しめないのではないか

医療、福祉
・医療機関が少ないので、大きな病気になった時や救急時の搬送が不安

教育、子育て
・教育機関が充実していないので、子どもの学力が劣ってしまうのではないか

仕事
・収入減による生活苦
・やりがいのある仕事があるのか

地域(貢献・協力)活動
・地域住民との人間関係が難しそう

これらの項目は地方移住の不安や課題のランキングでは常に上位を占めるもので、地方移住を考えた時には誰しも考える事柄でしょう。ただしよく見ると、事前にしっかりと調査すれば解決できるものも少なくありません。これらの項目を調査(確認)しながら、移住地を自分の希望にそって地方 → 道府県 → 地域 → 町や村と絞り込んでいくのが、失敗しない地方移住のための一つの方法です。

それではこの課題はどのような方法で調査すれば良いのでしょうか?これも移住地を選ぶように、概略から詳細に向かって調べていくようにします。

インターネットでの情報収集

インターネットは、初期の情報収集手段として最適です。お金もかかりませんし、自分の好きな時間に知りたいことを納得がいくまで調べることができるからです。政府が2014年に「まち・ひと・しごと創生法」を施行し、東京一極化の緩和と地方創生の方針を打ち出したことにより、各地方自治体は地方移住の推進を積極的に進めています。

ほとんどの自治体では自治体自ら、もしくは下部組織が移住に関わる公式サイトを運営しているので、興味のある県の公式サイトに一度訪問してみると良いでしょう。先輩移住者のインタビューや住居、仕事に関する情報が満載です。

移住セミナーでわからないことをきく

インターネットの弱点は、先方とのコミュニケーションがリアルタイムではないことです(時間限定でチャットなどを使える場合もあり)。そのような場合には、NPO法人などが開催している移住セミナーを利用するのがお勧めです。

たとえば認定NPO法人ふるさと回帰支援センターでは「ふるさと暮らしセミナー 」を定期的に開催しています。こちらでは地域に偏らない一般的な移住セミナーも開催されているので、地域を絞り込む前でも気軽に担当者に悩みを相談できます。

道府県主催の移住セミナーや最寄りの移住相談センターへ行く

移住を希望する道府県まで絞り込めているのであれば、道府県の自治体が主催するセミナーへの参加や、移住相談センターへの訪問が良いでしょう。特に移住相談センターは東京や大阪などに設置されている場合も多いので、経費を最小限に抑えられます。また移住を希望する地域がすでにあるのなら、仕事や住居の空き情報、その地域独特の風土やしきたりなど、かなり詳細な情報も入手することができます。

地方の風土、地域のコミュニティーなどは移住体験で確認

家族での地方移住を考えているのであれば、家族の不安を払拭することを最優先に考えなくてはいけません。さまざまな情報収集を通じてある程度移住への理解が得られたのであれば、最終仕上げは地方移住の体験です。

先述した各自治体のほとんどのサイトでは、短期(1〜2日)もしくは中期(数週間程度)の移住体験を紹介しています。移動などに少し経費はかかりますが、その地方独特の風土や、地域にどのようなコミュニティーがあるかを知るには一番の方法です。

まとめ

調べる前は不安がいっぱいでも、地道に調査を進めていけば徐々に不安や課題は解消されていくものです。最終仕上げとして紹介した移住体験では、今まで調べてきたことが間違っていなかったと確認できる場面も多々あるでしょう。

移住体験は複数回受け付けている自治体も多くあります。最初は短期で、そして次は中期でと、納得のいくまで移住体験は行いましょう。また季節による環境の変化が激しい地域は、あえてその季節に移住体験をしてみることをお勧めします。これだけは文字や写真ではわからない、そして伝わらないことが多いからです。

地方での副業を探す

sidejob.jpg (189 KB)

あなたの日々重ねている業務に対する知識や経験、実は地方企業にとってはとても知りたい業務スキルです。地方における人手不足がより強まる中、あなたの豊富なスキル・経験を必要としている地方企業は数多く存在しています。

「Glocal Mission Jobs」は、情熱を持った人材と、地域に根差し、地域を担う企業を結びつけることによって、人の力で地方創生を実現するマッチングメディアです。

地方副業を探す>>

Glocal Mission Jobsこの記事に関連する地方求人

同じカテゴリーの記事

同じエリアの記事

気になるエリアの記事を検索