隠れた問題の発見に有効なメタ思考!副業にこそ必要なその考え方とは?
GLOCAL MISSION Times 編集部
2021/11/22 (月) - 18:00

2018年の政府による実質的な副業解禁以来、増加の一途をたどっているとされる副業人口。自らのスキルを活かし、収入を補完し自由な働き方をするためにはとても有効な手段ですが、規模の拡大はいずれ過当競争を招きます。企業も正規社員と比べてトータルコストが安い、というだけではやがて依頼を出しにくくなることでしょう。企業が求めるのは単なる作業者ではなく、成果を上げる能力を持った人だからです。副業をこの先も続けていこうと考えるなら、やがて来る競争の時代に備え、スキルの他に競争に打ち勝つ武器が欲しいものです。今回はスキルにプラスすればこの上ない武器となる、メタ思考について紹介していきます。

メタ思考とは?

メタ思考とは、自分の考えを一つ上の視点から俯瞰して見ることにより、違う考え方や新たな「気づき」を見つけ出す思考法でメタ認知とも呼ばれます。たとえば、職場でなかなか結論の出ない会議をしているときに、「そもそも何でこんなことを論議しているのか?」などと思ったことはないでしょうか?これはいわゆる「そもそも論」と呼ばれるものですが、これこそがメタ思考に近い考え方なのです。メタ思考とは、問題を一点に絞って解決策を考えるのではなく、問題を俯瞰し、抽象化して複数の解決策を考える思考法ともいえます。

このメタ思考には、どのようなメリットがあるのでしょうか?そのメリットを大きく3つ挙げてみました。

気づきの機会になる
長く考えている問題から少し離れ、時間を置いて改めて見直してみると、今までは気がつかなかった新しい問題が明らかになったりするものです。先ほどまで考えていたことよりも、こちらの方が問題なのではないか?等、メタ思考は新しい気づきの機会を与えてくれます。

問題の本質を理解できる
上記のように今現在の問題から少し距離を置くことにより、問題の本質が見えてくることがあります。これがいわゆる「そもそも論」の結論です。俯瞰して考えることにより新たな気づきが生まれ、その中に問題の本質が隠れているかもしれません。

冷静な判断ができる
必死になって今解決しなければならない問題を考えていても、冷静な判断はなかなかできません。問題から少し離れて気分を落ち着けることによって冷静な判断ができることがあります。多くの著名な作家が、夜中に書いた文章は必ず朝、見直すようにしているそうです。これなどは、問題から少し離れると冷静な判断ができるという好例なのかもしれません。

高いスキルや付加価値が求められる今後の副業

冒頭で申し上げたように、副業元年と呼ばれた2018年を境に副業人口は増加しています。近年では新型コロナ感染症の影響もあり、テレワークの環境が企業側にも個人側にも整いました。これからはこのような環境の整備に伴い、ますます副業人口は増えていくと思われます。

正規社員を雇用し続けるには、社会保険の負担など高いコストがかかります。一方、業務委託として仕事のみを依頼できる副業者は、企業にとって使いやすい(コストがかからない)存在です。パワフル副業者と呼ばれる高いスキルを持つ一部の副業者を除けば、多くの副業者はコストを低減するために業務を委託されているといえるでしょう。

現在のような副業者が増え続ける状況は、将来的に副業者の過当競争を招き、やがては委託費の低下や仕事の争奪戦を引き起こします。このような状況下でも安定して副業を続けていくためには、高いスキルや企業に求められる付加価値を身につけておく必要があります。

メタ思考は企業の求める付加価値になり得る

たとえばあなたが仕事(仮にソフトウェアのプログラム開発としましょう)を副業者に出す立場であったとして、「修正して欲しい」と指示した箇所だけを直してくる人と、修正した箇所に影響を受ける部分すべてを直してくる人、どちらを今後も継続して使おうと思うでしょうか?おそらく答えは明白でしょう。

顕在化している問題は、誰でも気づくことができます。ただし潜在的な問題は、その問題自体に疑問を持ち、全体を俯瞰して見られる人こそが気づく問題です。物事を一つ上の立場から俯瞰して考えるメタ思考は、企業が求める付加価値になり得る思考法なのです。

メタ思考はどのように鍛えるか?

メタ思考を鍛えるには、普段から以下のような習慣をつけると良いといわれています。

常に自分を俯瞰して見つめ直す 
自分を俯瞰して見られない人に、他人や他の問題を俯瞰して見られるはずがありません。まずは意識して、自分の頭の上から「自分を第三者的に見る」ようにしてみましょう。自分の行動を逐次振り返り、他人からはどう見えているのかを考えます。

なぜ?と考えることを習慣化する
日常の事柄を、常になぜだろう?と考えてみましょう。「あの人はなぜこのような行動をしたのか?」、「なぜこのように物事が判断されたのか?」、「なぜこのような会議を毎日行うのか?」など、なぜ?と考えることはいくらでもあるはずです。なぜ?と考え続けることによって、物事の本質は見えてきます。

常識を疑う心を持つ
当たり前のように行われていること、人が何の疑問も持たずにやっていることを疑いましょう。常識とは、改めて考えることを拒否した考え方(もしくは知識)ともいえます。思考を常に停止させないことが、メタ思考には重要なことなのです。

メタ思考で顧客から求められる副業者に!(まとめ)

メタ思考によって自分の付加価値を高められれば、より高い報酬を得ることや、継続して仕事を任せられることも可能になります。企業(もしくは顧客)が求めているのは、単なる安い副業者ではなく、他の人より結果を出せる副業者なのです。

<参考サイト> 

「メタ思考トレーニング」――一つ上の視点から客観視する
https://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/1606/30/news046.html

メタ思考のススメ
https://xtech.nikkei.com/atcl/learning/lecture/19/00032/00008/

メタ思考とは?トレーニング法も紹介~ビジネスパーソンが知っておくべきスキル~
https://ushikubou.com/meta-thinking#i-15

メタ思考
http://www.tiptopm.co.jp/comments/%E3%83%A1%E3%82%BF%E6%80%9D%E8%80%83/

ビジネスパーソンは知っておきたい「メタ思考」とは?
https://abitus.info/work/meta-thinking.html#i-3

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