旅するように国内を移住する!ノマド地方移住って何?
GLOCAL MISSION Times 編集部
2022/06/17 (金) - 18:00

以前から、世界中の国々を働きながら転々とするノマドワーカーという生き方(働き方)はありました。またITの世界では、IT機器を使ってオフィスではない場所で働く人々のこともノマドワーカーと呼んでいます。ところが近年は国内で決まった生活拠点を持たず、テレワークで働きながら旅するように地方を移住する「ノマド地方移住」が話題となっています。国内版ノマドワーカーとも言えるノマド地方移住とは、どのような生活スタイルなのでしょうか?今回はその概要や、メリット・デメリットを中心に解説していきます。

ノマド地方移住とは?

ノマド(nomad)とは、英語で遊牧民を指す言葉です。ノマド地方移住とは、まるで旅行をするように日本国内で移住を続けていく生き方のことを言います。ただし正確に定義された言葉ではないので、あくまでも俗称だと捉えておく方が良いでしょう。

冒頭でも述べたように以前からノマドワーカーという言葉はありましたが、その使い方はさまざまです。ノマド地方移住は、IT機器を使って働きながら地方を移住するという意味で、国内版ノマドワーカーという表現が正しいのかもしれません。

また他にもいくつかの拠点を移動しながら生活をしていく「多拠点生活」や、まったく拠点を定めずに移住を繰り返していく「アドレスホッパー」などもありますが、これらもノマド地方移住に分類されるのかもしれません。

ノマド地方移住のメリット・デメリット

いくつかの形態を含むノマド地方移住ですが、そのライフスタイル(生活様式)にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか? 地方で暮らすという、いわゆる田舎暮らしのメリット・デメリットの他に何があるのかを見ていきましょう。

メリット

・自由に好きなところで生活し働くことができる
ノマド地方移住は、自由に好きなところで生活し働くことを実現する移住の一形態です。自分の趣味やライフスタイルに合わせて海や山の近くで生活し、国内のある場所が気になればその地方に移住してまた生活を始める。仕事はテレワークで行い、余暇はすべて自分の好きな生活のために費やす。誰しも一度はやってみたいと思う生活が実現できるのですから、これがノマド地方移住最大のメリットだと言えるでしょう。

・季節や仕事に合わせて移動できる
ノマド地方移住は、通常の移住のように生活拠点を一カ所に固定しません。たとえば冬と夏で生活する場所を変えることや、仕事に合わせて都度生活拠点を移動させることも可能です。あらかじめ移動(転居)することを前提に移住生活を始めているので、このようなことが可能になるのです。

・会社や家族に縛られないライフスタイル
私たちの通常のライフスタイルは、(満足しているかどうかは別として)会社や家族に縛られた生活になっています。それを別の言葉で言い換えれば「しがらみ」という言葉になるのかもしれませんが、これは都会に住んでいても地方に移住した状態であっても変わらないことでしょう。

ノマド地方移住を実践する人に多いとされる「単身」で「フリーランス」の場合には、このようなしがらみから解放されるノマド地方移住が最適なライフスタイルなのです。

デメリット

・移住に関わる出費が増える
ノマド地方移住は転居の繰り返しになるので、引っ越し代や住居を借りる際の経費など、いわゆる転居費用がかさむことになります。移住に際しては地方自治体の支援も受けられますが、自己資金はそれなりに用意しておく必要があるでしょう。

・子供がいるとノマド地方移住は難しい
単身でフリーランスの人が多いと言われるノマド地方移住ですが、もし就学年齢に達した子供がいる場合などは頻繁な移住が難しくなります。親の都合で転校を繰り返すことは、子どもにとって決して良い環境とは言えないからです。

・収入が下がる場合がある
自分の思うように働こうと思えば、仕事の選り好みができないこともあり得ます。またこのような働き方に理解のない企業であれば、契約自体が困難になってしまうでしょう。

・人並み以上のスキルが必要
移住をしながら働くということは、人並み以上のIT知識が必要になります。パソコンやネットワークの知識はもちろん、セキュリティに関する知識が高くないと客先(仕事を発注する企業)からの信用を失うことにもつながります。またプログラム開発など、テレワークに適した仕事のスキルが高いことも求められるでしょう。

リーズナブルにノマド移住を楽しむ方法

ノマド地方移住に向けたサービスではありませんが、最近では全国数百カ所の古民家やコテージなどをサブスクリプション(定期的に料金を支払うことで、製品やサービスを一定期間利用できる権利)で利用できるサービスが登場しています。あるサービスでは、月ごとに決まった料金を支払うと、最大2週間同じ古民家やコテージに滞在できるようなシステムになっています。つまりこのサービスを利用すれば、月に2ヶ所のノマド移住ができるというわけです。手軽に、またリーズナブルにノマド地方移住を楽しみたいのであれば、このようなサービスの利用がおすすめです。

まとめ

ノマド地方移住は、お金より時間を大切にする生き方だと言われています。多少年収が下がったとしても、自分の好きな場所で自由な時間を楽しみたいという生き方は、現代のテクノロジーが可能にした新しいライフスタイルです。ただし自由を楽しむためには、ITの知識や仕事のスキルなど、特定の条件があることも忘れないでおきましょう。

<参考>

生活拠点なし!ITを駆使するノマドワーカーな暮らし
https://allabout.co.jp/gm/gc/470337/

ノマドワーカーとして地方移住する方法。向いてる人やノマドワークを受け入れる地域を紹介
https://www.iju-style.jp/media/column/309/

Glocal Mission Jobsこの記事に関連する地方求人

同じカテゴリーの記事

同じエリアの記事

気になるエリアの記事を検索