「X」に特化した採用支援、集客支援を手掛ける株式会社Omoitsuki(本社:埼玉県さいたま市、代表取締役:幸義一、SNSネーム:せら課長)は、北海道平取町の町民有志による団体「未来につなぐびらとり発信局」と協働し、活動に参加した町民6人によるX(旧Twitter)で地元の魅力を発信するプロジェクトの支援を開始しました。本プロジェクトは、単なる認知度向上にとどまらず、2026年2月末までに町民6人が運用するアカウントの合計フォロワー数で町の人口(約4,400人)を超える5,000人以上を獲得し、SNSを通じて地域外の人々を「関係人口」としてつなげることを目的としています。
背景:平取町が抱える社会課題と「関係人口」の重要性
北海道平取町は、日高地方に位置し、豊かな自然と農産物(トマトや牛肉など)、アイヌ文化の拠点のひとつとして知られる一方、人口減少と高齢化という課題に直面しています。2025年6月末時点での人口は4,434人。観光や出張といった短期的な交流人口の創出だけでなく、地域と継続的に関わる「関係人口」を増やすことが、持続可能な地域づくりの鍵とされています。
総務省も「関係人口」を、観光客と定住者の中間層として地方創生政策における重要キーワードに位置づけています。平取町でもこの流れを踏まえ、町外の人々が地域に継続的に関わる関係性を築く新しい手法が求められていました。
プロジェクトの概要
本プロジェクトは、町民有志が立ち上げた団体「未来につなぐびらとり発信局」が中心となり、Omoitsuki社のせら課長の指導・支援を受けながら、Xを通じた発信で町の人口超えフォロワー獲得に挑戦するものです。
<目標>
2026年2月末までに、6人の町民アカウント合計でフォロワー5,000人超(町人口4,434人超え)を達成すること(2025年7月10日時点の合計フォロワー数:578人)
<取り組み内容>
・各メンバーがそれぞれの視点で町の魅力を発信(農業、日常の魅力、移住体験、アイヌ文化、特産品、イベント情報など)
・Omoitsuki社による勉強会(週1回開催)・伴走支援(投稿テーマ設計、発信計画、振り返り)
・「宣伝」ではなく「広報」としての発信を重視し、信頼性や共感を醸成するストーリー発信を実施
2025年7月15日に開催された第一回勉強会の参加者
参加メンバーと発信内容
プロジェクトには、農業、移住、教育、アイヌ文化、食文化など異なる分野で活動する6人の町民が参加しています。それぞれが自らの暮らしや仕事の中で見つけた町の魅力を発信し、外部の人々とつながるきっかけをつくります。メンバーのXアカウントは以下の通りです。
・かおりおいでよ!平取町 @tomatofarmerkao https://x.com/tomatofarmerkao
・まるわかり@びらとり町 @c_biratori01 https://x.com/c_biratori01
・ryo@北海道びらとり移住 @r15821_ryoko https://x.com/r15821_ryoko
・じゃんけんぽん @jankenbiratori https://x.com/jankenbiratori
・岡本朋也 Tomoya Okamoto @inuye_nepki https://x.com/inuye_nepki
・燻製加工研究所 KITAKUN @LIN_Curry_8181 https://x.com/LIN_Curry_8181
社会的意義と期待される効果
1.地方創生モデルとしての先進事例化
町民によるSNS発信を通じて町外の人々との関係人口を創出する試みは、全国の人口減少地域に適用可能なモデルとなります。
2.町民自身のエンパワーメント
発信を担う町民が、自身の暮らしや仕事の魅力を再発見し、誇りを持って発信することで地域内外の理解促進にもつながります。
3.持続可能な地域PR体制の構築
勉強会で培ったノウハウは、町全体に広がり、自治体や観光協会など他の地域団体でも活用可能です。
今後の展開
ひとりの町民によるSNS発信をきっかけに昨年5組の方が平取町を訪れました。Omoitsukiは、今後も6人の発信を継続的に支援するとともに、フォロワーの中から関係人口として町に関わる人々を増やし、実際の来訪や協働につながることを目指して交流イベントや現地ツアーの開催などを提案していきます。これらの取り組みを通じ、平取町発のSNS活用モデルとして全国に発信していくことを目指します。
代表者コメント
株式会社Omoitsuki 代表取締役:幸義一、SNSネーム:せら課長
「フォロワー数を増やすことは目的ではなく、平取町と外の人々をつなぐための手段です。町民の方々の目線や日常の魅力が伝わる発信を続けることで、結果的に関係人口が生まれ、地域の未来を支えるつながりになると考えています。」
福沢かおりさん(トマト農家/「未来につなぐびらとり発信局」中心メンバー)
「私たち町民にとって当たり前だった景色や暮らしが、外から見れば新鮮だと気づきました。発信を通じて多くの方に平取町の魅力を知っていただき、共感や応援の輪が広がることを楽しみにしています。」