【イベントレポート/後編】令和7年度「新潟市副業カンケイ人口プロジェクト」最終報告会 ―新潟を想う「外の視点」がこの街の新しい力に―
GLOCAL MISSION Times 編集部
2026/03/30 (月) - 16:55

2026年2月13日、産学官の交流拠点SANKAKU(新潟市中央区)にて、「令和7年度 新潟市副業カンケイ人口プロジェクト」の最終報告会が開催されました。会場には高校生から事業主、金融機関など50名を超える参加者が詰め掛け、熱気に包まれました。

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本プロジェクトは、新潟市外の都市部などで働くプロフェッショナルな外部人材が、副業やプロボノとして新潟市内の企業・団体が抱える課題解決に取り組むことで、新たな関係人口を創出する取り組みです。多彩な経験を持つ23名の副業人材が全国から参画し、約3ヶ月にわたり、オーナー企業と二人三脚で課題に向き合ってきました。

・本プロジェクトの詳細はこちら 
https://niigatashi-kankeijinkou.jp/

前編では、オープニングセミナーの様子と、3つのプロジェクトチームによる最終報告を詳しくお届けしました。
https://www.glocaltimes.jp/103454

後編では、プログラムの最後に行われたクロストークセッションの様子をお伝えします。


不安が刺激へ。「同じ目線で課題に挑めるチームができた」

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セッションの序盤、オーナー企業に向けて「最初は知らない外部の人たちと一緒にやることへ不安があったのではないか」という率直な質問が投げかけられました。ピアBandaiの担当者は「最初は不安しかなかった。」と正直な気持ちを語り、「しかし一緒に取り組む中で、自分たちの思考が狭くなっていたことに気づき、視野が広がるアイデアをもらえたことが一番の刺激になりました。何よりも『課題を共有できるチーム』がようやくできたことが本当に嬉しくて、毎週のミーティングが楽しみでした。」という熱いコメントに、他のオーナー企業からも深く頷く姿が見られました。

「地元への恩返し」「ワクワク」「使命感」 プロ人材たちが新潟市に関わる理由

続いて、副業人材のメンバーに対し参画の動機が問われると、新潟市出身の副業人材は、「自分が培ってきたスキルを、育った地域で発揮したいという思いが芽生えた」と地元への恩返しの気持ちを語りました。 埼玉在住の副業人材は、「縁もゆかりもなかったのですが、豊栄駅に5,000人もの学生がいる光景を見て『こんなにポテンシャルのある街はない』とワクワクしました」と新潟の伸びしろへの期待を語り、関西から通った副業人材も、「農家さんの現状を見た時に、家族経営でお金も時間も人もかけられない中で『これは自分が広めないと』という勝手な使命感を抱きました」と熱い思いを語りました。

外の視点が「栄養剤」に。地域企業にもたらした変化と、今後の展望

クロストークの最後には、オーナー企業から今後の展望と率直な思いが語られました。

ヤマヨ果樹園の担当者は、「多様なプロフェッショナルが意見をぶつけ合いながらも、見事にまとまり、驚くべきスピードで成果を出したことに深く感謝しています。提案いただいた施策をもとに、宣伝マンになったつもりで全国へ情報発信を頑張っていきたい」と意気込みました。

そして、まちづくり豊栄の担当者は、「正直な話、地域活動に奔走する中で自身のモチベーションが下がっていた時期もありました。でも、副業人材の皆さんからもらったアドバイスが『栄養剤』になり、もう一度頑張って街を盛り上げようという気持ちになりました。今回このプロジェクトに参加させてもらって、本当に良かったという気持ちです」と締めくくり、会場は温かい拍手に包まれました。


関係人口と地域課題解決の両立。ここから始まる次のステップ

参加した第四北越キャリアブリッジの担当者からは、「10月のキックオフの後、副業人材の皆さんが『こんなにポテンシャルがある場所はない』と地域の魅力を再発見し、意欲的に取り組む姿に逆に気付かされた」と振り返ります。そして、「外部人材が単なるアドバイザーではなく、企業や地域と『同じ目線』で本気で取り組んだからこそ、手触り感のある等身大の成果につながった」と今後のさらなる展開へ期待を寄せました。

また、主催である新潟市役所の井部氏は、「市内事業者の課題解決と、関わってくれた副業人材の方に『関係人口』になってもらうという2つの目的を持ったプロジェクトだったが、今日の報告会を聞いて、見事にその両方が達成できたと実感している」と、プロジェクトの成功への喜びと感謝を語りました。

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「新潟を想う外の視点」が、地域企業にとって確かな「新しい力」となりつつあります。各プロジェクトの取り組みはこれでエンディングではなく、「To be continued」として今後も続いていきます。外部人材と地域企業が交わることで生まれる、新潟市のこれからの展開に大いに期待が膨らむ報告会となりました。

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