地方複業先駆者が登壇!『“旅するようにはたらく”を語る』イベント開催レポート!
GLOCAL MISSION Times 編集部
2019/05/31 (金) - 17:00

新しい令和時代の幕開けに向け、自身の新しい人生の形について思いを巡らせている方も多かったであろう2019年4月18日(木)、東京駅前の参加型観光案内所TRAVEL HUB MIXにて、令和の新しい働き方と地域との関わり方を知るイベント『“旅するようにはたらく”を語る』が開催されました。
参加人数は、地域企業・自治体含め約50名。参加者の多くは、複業や地域活性に関心のある都市部居住者。熱気に包まれたイベント当日の模様をレポートいたします。

まずは開催に先立ち、イベント開催のきっかけとなった『JOB HUB TRAVEL(ジョブハブトラベル)』の概要をご紹介。『JOB HUB TRAVEL』は、同年3月に開始した都市部人材と地方中小企業をマッチングするタレントシェアリングサービス。“旅するように「はたらく」”をコンセプトに、都市部に暮らす会社員やフリーランスが、日本全国各地を旅しながら複業として地方中小企業の業務に従事する、新しい働き方・地域との関わり方を支援しています。「都市部に暮らしながら地域や故郷と関わりを持ちたい人々。人手不足課題解決やファンづくりに励む地域の企業・団体。両者のニーズをマッチングし、継続的に支援していきます(パソナJOB HUB 旅するようにはたらく部/大田)。」

第一部:トークセッション

そしていよいよ、新しい働き方を実践する先駆者4名によるトークセッションがスタート。
今回登壇いただいた皆さんは、場所や雇用という形に捉われず、地方での多様な複業スタイルを実践し社会に提言している先駆者たち。それぞれの「旅するようにはたらく」実績を踏まえた興味深い自己紹介を皮切りに、新しい働き方や地域との関わり方について想いを語ります。

■登壇者
・石川 貴志 氏(一般社団法人Work Design Lab 代表理事/複業家)
・大瀬良 亮 氏(株式会社KabuK Style Co-CEO)
・高橋 摩耶 氏(フリーランス)
・島田 啓佑 氏(会社員/複業家)

■ファシリテーター
加藤 遼(パソナグループ成長戦略本部 兼 パソナJOB HUB“旅するようにはたらく部長” )

「旅するようにはたらく」を実践する5名によるトークセッションの様子

ー旅するようにはたらく』=様々な地域で働いてみて、課題だと感じたことは?
●石川氏「今いる会社組織との関係性は重要な課題。地方に行って遊んでいるじゃないかって誤解されたり。でも、会社員でありながら地方企業で働くこと、つまり自分のこの働き方が、会社のどの部署・事業にメリットが出るか具体的に説明できると、よい関係を築くことができます。」
●大瀬良氏「課題は学校。就学前の保育サービスはあるけど、転校となると子供たちのために良いことなのか、引っかかってしまう。家族で旅をしながら働くサービスが提供できないか、まさに考えているところです。」
●高橋氏「私はずっと自分で働く場所や仕事を探してきたので、『JOB HUB TRAVEL』のように地方での仕事を切り出していただけると有難い。仕事を出す側も受ける側も安心して契約できるサービスは嬉しいですね。」
●島田氏「高橋さんの意見、わかります。実際に地域に行ってみると、課題感を抽出しようとしても実はなかなか出てこない。自社のどこに課題があるのか、そこを捉えて切り出していくことが最初のハードルでした。逆に言うと、その切り出しさえできればもっと広がると感じています。」

ーさまざまな地域の企業に出会って、得たものは?
●石川氏「東京は時間が早い。社会課題に向き合うには時間が早すぎて、時には時間がないゆえに他人より我良しになってしまうこともありますよね。そんなとき、地方で過ごす時間の中では、自分の時間の再配ができ、エネルギーが充電されました。」「あとは、『この社長絶対応援したいな』と思える、地域に真剣に向き合っている経営者との出会いは何より大切ですね」
●大瀬良氏「地域に『はたらく』で行くのと『観光』で行くのとでは、出会える人やコミュニティが全然違う。自分としては楽しみに行った結果、地域の魅力が再発見でき、それが気づけば『価値』になることも多々あります。自分の働きが、町のためになりうることは発見でした」
●高橋氏「私は新潟に長く関わっていました。新潟では、鳥の声で起きて、PCの仕事して、レストランで働き、地元食材の美味しい料理を食べる。貨幣経済の中だけでは決して味わえない、幸福を知りました。」
●島田氏「東京では当たり前のように使っているサービスも、地方では実は知られていないこともあったり。それを伝えてあげるだけで、本当に喜んでいただける。これが自分自身とても嬉しくて、自己効力感があがる(笑)副業にチャレンジしたい方、都市部で探すより地方で実践して、自分に自信をつけていくのもおすすめですよ。」

魅力溢れる地域や人との出会い、都市部では得ることができない価値、幸福、時間。
今いる場所を大切にしながら複業で地域の企業をお手伝いする、そんな新しいワークスタイルが、あなたの人生を今より豊かにするかもしれないですね。

第二部:地方企業による企業ピッチ&ワーク

第二部は、都市部の人材と繋がりたい地域企業を代表して鳥取県、徳島県、宮城県の3社から、参加者に向けた企業ピッチが行われました。それぞれ事業の概要や、都市部人材へ依頼したい仕事内容、どんな人と繋がりたいかを話される中で、皆さん一番熱く語っていたのは “地域ならでは”の魅力。やはり地元の方から直接話を聞くと、その魅力がひしひしと伝わるのか、会場は一層熱気を増していきます。
事業ピッチのあとには、3グループに分かれグループワークの開始。グループワークでは、先の企業ピッチを踏まえ、参加者が一人ずつ自分自身のスキルや経験をどう活かせるか提案をしながら、ディスカッション形式ですすめていきます。

参加企業3社による企業ピッチ(鳥取県倉吉市スイコー株式会社)

鳥取県、徳島県、宮城県の地域企業を囲み、ディスカッション

イベントの締めくくりはご参加頂いた和歌山県庁から参加者に向けメッセージ。和歌山県は、仕事(Work)と休暇(Vacation)を組み合わせた『ワーケーション』を全国の自治体に先駆けて推進しています。官民一緒になって多様なワークスタイルを支援し人々の人生を豊かにしていく、こうした人々が増えることで地域の活性化にもつながっていくのだと感じます。

和歌山県庁からコメント。和歌山県が推進するワーケーションについてご紹介頂きました

■参考:
『JOB HUB TRAVEL』概要
開始:3月22日(金)
内容:地方の中小企業・団体と都市部の人材をマッチングするタレントシェアサービス
利用方法:
 ①都市部の人材が『JOB HUB TRAVEL』上で地方の中小企業の事業概要や業務を検索
 ②企業理念や、事業に共感した地方の中小企業の業務にエントリ―
 ③面談の上、双方合意のもと『JOB HUB TRAVEL』上で業務委託契約締結
 ④契約締結後は、Web上での業務だけでなく、現地に赴き、事業者とコミュニケーションを取りながら課題解決に向けた業務に従事いただく 登録:無料
HP:https://jobhub.co.jp/lp/travel/
お問合せ:株式会社パソナJOB HUB
電話番号:03-6629-5898
※提携を希望される自治体からのお問合せも受け付けています。

https://www.glocaltimes.jp/news/6956

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