頼るところは積極的に頼る!地方移住を成功させるには移住支援策の活用がカギ~北海道・東北編~
GLOCAL MISSION Times 編集部
2021/04/30 (金) - 10:00

地方への移住を検討し始めると、最初はさまざまなことに不安を感じるものです。仕事や収入、コミュニティー、住居、子育て、医療、福祉など、考え始めればキリがありません。地方は都会より不便で足りないことが多くあるとわかってはいても、生活が安定するまで不安や苦労は少ないに越したことはないでしょう。

そこでお薦めしたいのが、地方自治体の移住支援策を積極的に活用すること。自分たちだけで問題を抱え込まず、頼るところは積極的に頼る、という姿勢が地方移住を成功させるカギとなります。

今回はそんな自治体の支援策にはどのようなものがあるのか、北海道と東北に焦点を当ててご紹介していきます。

地方自治体が移住支援策を用意する背景とは?

そもそも地方自治体はなぜ移住に関わる支援策を用意しているのでしょう?政府は2014年に「まち・ひと・しごと創生法」を施行 、東京一極化の緩和と地方創生の方針を打ち出しました。その背景には、少子化と人口の減少が進み、地方での後継者不足や商店街の衰退、過疎化などが顕著となって政府及び自治体が危機感を抱き始めたことがあります。

このため政府は、「稼ぐ地域をつくるとともに、安心して働けるようにする」、「地方とのつながりを築き、地方への新しいひとの流れをつくる」、「結婚・出産・子育ての希望をかなえる」、「ひとが集う、安心して暮らすことができる魅力的な地域をつくる」という目標を掲げて同法を施行、自治体はその法律に従って「仕事」、「住まい」、「子育て・教育」、「医療・福祉」などの分野で移住支援策を施行しているのです。

このような経緯から、各自治体が行う支援策は決して一時的なものではなく、国の施策に則ったものであるということがおわかりいただけると思います。ですから遠慮などすることなく、自らの事情に該当するものは積極的に活用していきましょう。

地域別の移住支援策 

ここからは具体的に、地域別の移住支援策を見ていきましょう。

●北海道

北海道庁では、北海道総合政策部地域創生局地域政策課移住交流係が「北海道ふるさと移住定住推進センター」開設しています。具体的な活動は移住情報ポータルサイト「北海道で暮らそう! 」で知ることができます(運営は一般社団法人北海道移住交流促進協議会)。
本サイトでは北海道ならではの仕事が探せるリンクや空き家の情報バンク、結婚・育児・子育て支援へのリンクなどが集まっています。移住条件から市町村や支援策を探すこともでき、公的な機関が運営しているので安心感もあります。北海道は広大で多くの市町村が道内に存在します。本サイトをポータルとして情報を収集し、希望に合う市町村を探していくとよいでしょう。

●青森県

青森県では青森県企画政策部地域活力振興課が、あおもり移住・交流推進協議会と「あおもり暮らし 」というポータルサイトを運営しています。本サイトでは内閣府の「プロフェッショナル人材事業」と連携した青森県プロフェッショナル人材戦略拠点へのリンクなどがあり、定住のための仕事に特化した情報が多く掲載されています。その他にも移住者のメッセージや移住者支援情報が豊富で、とても使いやすいサイトとなっています。

●岩手県

岩手県は岩手県庁が直接、「いわて暮らし移住定住ポータルサイト イーハトー部 」を運営しています。岩手県も安定した移住のために仕事の紹介には力を入れており、東京・銀座にある「いわて銀座プラザ」のほか、名古屋や大阪にも仕事の相談窓口を設けています。本サイトでも住まいに関する情報はもちろん、さまざまな支援策や岩手県商工労働観光部が運営する求人情報サイト「シゴトバクラシバいわて」などへのリンクがあります。

●秋田県

秋田県は秋田県あきた未来創造部 移住・定住促進課が、「秋田暮らし はじめの一歩 」を運営しています。本サイトには、秋田移住のオンラインツアーやオンライン相談会を始め、「WEBでお試し移住体験」などの動画が多く掲載されています。支援策や仕事の検索もこちらからできますが、移住の体験が事前にWEBで体験できるなど、移住希望者の目線に立ったコンテンツが多いのが特徴です。

●山形県

山形県は東京・有楽町に「やまがたハッピーライフ情報センター」を設置し、移住コンシェルジュを常駐させるなどして移住支援に努めています。また山形県庁が運営する「山形県移住交流ポータルサイト やまがた暮らし情報館 」でも、移住に関わる支援策や仕事、住まい、相談会やセミナーなどの情報を発信しています。

●宮城県

宮城県は宮城県庁が「みやぎ移住ガイド 」というポータルサイトを運営するほか、東京・有楽町に「みやぎ移住サポートセンター」を開設。学生のIJUターン向けに「みやぎIJUターン就職支援オフィス」も東京と仙台に開設しています。東北最大の街である仙台市を擁する宮城県には仕事も多く、一般の移住者や学生も受け入れやすい状況となっています。

まとめ

移住情報サイトの普及によって、地方の情報はとても手に入れやすくなっています。また動画なども多く使われているので、移住のイメージも掴みやすくなっていると言えるでしょう。ただし地域の特性(風土)には十分に注意するべきです。特に北海道・東北の場合は、冬には厳しい寒さと雪がやってきます。多くの市町村では移住体験のメニューを用意しているので、移住を検討している地域で冬を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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