【印西市CIO補佐官募集】副市長兼CIOに聞く、市が求めるDX人材とは?
印西市副市長・CIO 杉山甚一氏
GLOCAL MISSION Times 編集部
2022/11/01 (火) - 18:00

千葉県の北西部に位置し、自然が豊かでありながら、都心や成田空港へのアクセス良好で利便性の高い印西市。「全国住みよさランキング」の総合評価では常連になるなど、ベッドタウンとしても注目を集めています。2022年11月、印西市ではDXを活用して地域課題の解決を図るために、印西市DX推進方針※の担い手として外部のプロフェッショナル人材をCIO補佐官として登用することになりました。

今回は募集の背景や印西市の魅力、そして外部人材に期待することを印西市副市長、そしてCIOである杉山甚一氏に伺いました。

image003.jpg (13 KB)副市長・CIO 杉山甚一氏

印西市の特徴や魅力についてお聞かせください。

印西市の人口はもう少しで11万人。全国的に少子高齢化が問題になっているなか高齢化率は23%程度で若い子育て世代の転入が増えているのが、特徴です。

さらに自然豊かでありながら、スーパーマーケットや大型ショッピングセンターが揃い、東京や成田空港へのアクセスも良好。“自然と都会のいいとこどり”が魅力ですね。

これまで、印西市は知名度が低く、「名前が読めない!」という方もいましたが、経済誌等の「住み続けたい街ランキング」では県内で2年連続1位、「住みよさランキング」では7年連続日本で1位など、全国の様々なランキングの常連になったことで、少しずつ皆さんに知っていただけるようになったように感じています。

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データセンターをはじめとした企業の誘致について

デジタル系の企業をどんどん誘致していらっしゃいますが、特徴のある産業を作る構想があるのでしょうか。

印西市は地方交付税を受けていない、不交付団体です。つまり、自己財源だけで、ある程度財政運営ができる状態です。そのベースは基本的に市民税ですが、プラスして事業所が多いことで税収が上がり、雇用の場も確保できる非常に良い状況なのです。

Googleが日本に総額1000億円を投資するなかで、印西市にデータセンターを開設する取り組みが始まっており、既に建屋ができています。また、大和ハウス株式会社が2025年までに1000億円規模の投資を行い、データセンターの開発を掲げていますが、印西市では「DPDC印西パーク」として14棟の開発が進められています。ここ数年の間に印西市も大きく様変わりしていく状況にあり、市政運営をする私たちも大変嬉しく思っています。

「地域の課題解決に向けた「CIO補佐官」募集」の背景と狙いについて

・印西市がデジタル化の促進に取り組む、その狙いや方針についてお聞かせください。

DXに馴染みのある若い世代の転入が増えていることもあり、令和4年度より「DX推進課」を設置し、職員にも頑張ってもらって推進してきました。市職員一丸となって、市民の満足度や幸福度の向上を実現できるようにスピード感を持って実施していきたいという想いがあります。

また、印西市では令和7年度までのビジョンを取りまとめた「印西市DX推進方針」というものを定めています。スピード感を持ってDXを進めていくには、実績のある専門知識を持つ方々の力を借りなければなりません。私共は自治体のプロ。プロとプロが互いに手を取り合い、それぞれの持ち味を活かして推し進めれば、本方針を現実するのに時間を短縮できるのではないかと考えています。

印西市副市長 兼 CIOとしてどのようなマインド・スキルの方と働きたいか、お伺いできますか。

スキルがあることは当然として、どの業態・業種でも共通して言えるのは人間性ではないかと。部分的には、その人が得意なこと、その人しかできないことがあるのでしょうけれど、私たち行政運営者のように、市民の幸せのためにする仕事は、1人では成し得ません。組織を越えて隣の課との連携が必要になることもあるでしょう。

DX推進においても、知識のある担当課の職員が合理的に進めたいと思っても、それぞれの課に事情や慣例がありますし、いくつものハードルを越えないといけません。ですから、違う課や意見が異なる利害関係者と議論をしつつも、「最終的な目的や目標は一緒」というところで連携がとれる、協調性のある方とお仕事ができればと考えています。

・本事業への参画によって、CIO補佐官が得られるやりがい等、事業の魅力についてお聞かせください。

印西市は日本の縮図と言われる千葉県の中でも、その特徴が際立っています。

自然にも恵まれ、都市と自然が共存しているようなところです。一方で、世界的にも注目され、Google等のIT先進企業や国内、外資の大企業の事業所等が多く、産業が集積しているエリアです。このような地でDX推進に取り組むということは、やりがいを感じられるでしょう。

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仕事は足し算・引き算、そして割り算・掛け算なんですよね。自分の意識の持ち様で、掛け算ができると答えは飛躍的に大きくなるんです。仕事への向き合い方によっては想定外の果実も生まれると思います。貪欲に仕事に立ち向かうことで、報酬以上の価値を得ていただきたいですね。

本募集について下記より応募いただけます。

募集職種名

印西市 CIO補佐官

ミッション

CIO補佐官として、DX推進方針に掲げる「市民の利便性向上」「行政内部の改革」「市の魅力向上」の実現に向け、ICT化やサービスの実現における施策の提案や助言・実行支援。

業務内容

CIO補佐官として地域課題の解決に向けた伴走支援をご担当いただき、2023年度に向けた地域課題解決のための施策立案に対するICT活用、デジタル化、DXに関する助言・サポートを行っていただきます。

(下記、想定業務)
現在進行中のプロジェクト及び次年度IT施策推進に関する提案・助言・サポート
ITベンダーとの会議体への参加、提案に対する評価
・職員向けのDX関連講演会や研修会
・その他デジタル技術を活用した施策への提案・助言・サポート
CIO補佐官として20231月~3月まで任用。その後、2年間の再契約を予定(議会の承認状況により変動)

求めるスキル・経験

専門家として公的機関や金融機関で以下のいずれかの業務経験を有する者

・CIOまたはCIO補佐業務   DX推進体制構築、施策の実施やシステム開発
・導入案件のプロジェクトマネージャー
・財務報告に係る内部統制報告制度に対するIT統制体制構築、組織支援、監査対応
・システム案件の執行内容の技術面の評価およびベンダー選定など調達内容の評価
・ITやデジタル技術を用いたBtoCサービスの企画・開発経験

募集ページ

https://glocalmissionjobs.jp/search/detail/ 3628

勤務時間 : 週1回及び適宜の登庁・リモートワーク
報酬   : 18万円/月程度 (交通費等別途支給)
雇用形態 : 委嘱
採用期間 : 委嘱した日(令和5年1月頭)から令和5年3月末まで。
                    その後、2年間の再契約を予定(議会の承認状況により変動)
勤務地  : 週1回及び適宜の登庁・リモートワーク

 

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