-特別連載- ~エプソンで見つけるGLOCALな仕事 vol.2~ エプソンだから叶えられる、 GLOBAL×LOCALなキャリア
Glocal Mission Jobs編集長 高橋 寛 / 亀和田 俊明
2023/11/15 (水) - 12:00

エプソンは、「健康経営優良法人(ホワイト500)」に7年連続で選定されており、健康経営の4項目「経営理念・方針」「組織体制」「制度・施策実行」「評価・改善」の全てにおいて高い評価を受けています。特に組織風土改革の一環である「いきいきと楽しく働くことなどができる職場環境づくり」や健康保険組合と連携した「ヘルスリテラシーの向上による生活習慣の改善」などの取り組みが認められたといいます。今回は、エプソンの「パーパス」をはじめ、信州の地に根ざし、いきいきと働ける職場環境づくりに取り組んでいる同社だから叶えられる、ローカルキャリアの実現、GLOCAL(GLOBAL×LOCAL)な仕事などについて触れてみたいと思います。


パーパスに基づく広告「信州から、世界に彩りを。」

エプソンの新しいCMでは、「Why Epson? 多くのなぜ」篇が放送されていました。今回は、「信州から、世界に彩りを。」をヘッドコピーに、同社がパーパスに基づき、信州から世界に向けて多様な企業価値を生み出している姿を訴求していくシリーズ広告です。映像は全て信州でのロケで撮影されており、エプソンの社屋の変遷や湖に浮かぶスクリーンに映し出されるさまざまな事業、デジタル捺染プリンターによる美しく彩られたテキスタイルなども登場しています。

企業の存在意義を意味するパーパスを基軸にした「パーパス経営」が、次世代の経営手法として注目を集めています。同社でも、社会に対してどのような価値を提供する存在であるかを定めるとともに、エプソンならではの存在意義と志を社内外に示すため、2022年9月に「『省・小・精』から生み出す価値で人と地球を豊かに彩る」という「私たちのパーパス」が制定されました。

231110_image1.png (154 KB)
(出典:エプソンのホームページより)

パーパスの実現は、エプソングループの従業員だけでは成し得ることはできません。ユーザーやパートナー、社会へと共感を拡げていくことで、地球環境の保全や文化の発展に貢献できるでしょう。エプソンでは、人と地球が豊かに彩られる未来を同社のパーパスに共感する人々と共に実現していきたいとしています。「省・小・精」こそが自然環境にやさしく、人々の心を豊かにできるものと信じ、ものづくりを続けてきた同社の思いがパーパスには込められています。


「グローバルに働きたい」夢を叶える環境・多様な選択肢

エプソンは販売・サービス拠点をはじめ、生産や開発拠点を世界150カ国以上に展開する日本を代表するグローバル企業の一つですが、長野県諏訪市に本社を構えています。「グローバル(Global)」と「ローカル(Local)」を掛け合わせた正に「グローカル(GLOCAL」を体現している企業といえるでしょう。そこには、地球規模の広い視野を持ちながら、地域に根ざした視点で行動する「グローカル人材」が必要とされるとともに人材育成の重要性も増しています。

同社によれば、入社動機ベスト2は、「海外にOEMではなく、部品ではなく、完成品ブランドで市場開拓したい」や「日本の技術力を世界に展開したい、技術スキルをエンジニアとして海外に挑戦したい」といった「グローバルに働きたい」という夢ですが、同社には他社ではなかなか経験できないようなグローバルな環境、海外赴任も含めジョブチェンジの事例も多くあるなど多様な選択肢から自分らしいキャリアを描き、チャンレジすることも可能で、グローバルに働く夢も長野県から叶えられるといえるでしょう。

自然に恵まれた長野県ですが、グローバルに働く夢を、地球規模で実現し、世界各国・地域でエプソンのモノづくりの技術を、完成品ブランド製品を市場投入するなど世界を相手に活躍し、週末はスキーや温泉など同県ならではのアクティビティ、余暇を楽しむという姿が想像できます。グローバルに活躍でき、ビジネス観点での視野を広げられるローカルでグローバルに働くことができるのが、同社の魅力でもあるでしょう。


オープンな社風、地方で創るローカルキャリア

また、長野県で生まれたエプソンは、地域に根ざした「ものづくり企業」として創業以来、80年発展を続けてきています。県内にさまざまな事業が集約されていることから、事業所も多くあり、企画から販売までさまざまな役割を担う約1万人もの社員が働いています。多様なバックグラウンドの人を歓迎するオープンな社風を持ち、さまざまな職種がある同社では、地方に腰を据えながらグローバルなキャリア形成を築くことも可能でしょう。

ほとんどすべての事業領域で、キャリア採用が行われているといいますが、2022年度の実績は228名で約70%が長野県外の出身者です。関東地方から移住された方が36.6%で3分の1を占め、中部地方が14.9%で続いています。年代別では、30代で移住された方が約6割、家族帯同の方も同程度で、半数以上が家族と暮らしています。また、管理職に占めるキャリア採用は、約3割です。今年度も約200名規模の採用が行われる予定といいます。

家族帯同の方のなかには、子育て世代も多いほか、小さなお子さんを抱えながら働いている女性も多くいるといいますが、男性の育休取得率は、2021年には約51%だったのが、2022年には約97%まで増えています。また、「育児休職制度」や「育児短時間勤務制度」などの育児支援や「介護休職制度」といった介護支援の制度も充実しており、安心して働ける環境が整備され、自然豊かな地でのワークライフバランスも魅力となっています。


昨年9月に長野県松本市と「包括連携協定」を締結

さて、長野県諏訪市に本社を構えるエプソンは、地域の中核市であり多くの社員が居住している松本市と2022年9月に相互に連携・協力し、循環型社会の実現と豊かな社会の創造、地域の活性化など共通した社会課題に共に取り組むため、「包括連携協定」を締結しました。松本市は、地域特性を最大限に活かした循環型社会を実現することにより、一人一人が豊かさと幸せを実感できるまちを目指すなか、「第11次基本計画」では、“ゼロカーボン”・“DX・デジタル化”の2つを重点戦略に位置付け、さまざまな施策を進めています。

エプソンは、プリンティング・プロジェクションなどの技術を強みに、長期ビジョン「Epson 25 Renewed」で掲げたビジョン「省・小・精の技術とデジタル技術で、人・モノ・情報につながる、持続可能でこころ豊かな社会を共創する」の実現に向け、重点項目である“環境・共創・DX”へ取組みを進め、社会のニーズに寄り添い続けるソリューションを提供することを目指しています。同市の政策とエプソンの戦略の方向性には共通性が高いものがあります。同社では今回の締結を機に松本市をより魅力ある街にしていきたいとしています。

231110_スクリーンショット (240).png (34 KB)

(資料:プレスリリースを基に筆者作成)

「人生100年時代」に未来や地域、自分にとってのウェルビーイングを一人一人が主体的に選択しなければならない時代を迎えていますが、地域生活における幸せを感じられるよう、どの地域で働くか、どの都市に住むかを考えることが必要といえるでしょう。エプソンが、「包括連携協定」を締結し、多くの従業員が住む松本市は、病院や学校などの充実した医療・教育環境に恵まれた有数の地方都市で、新たなライフスタイルの実現も望むことができるといえるでしょう。次回は、移住で考える「松本市」の都市の魅力などについて触れます。

Glocal Mission Jobsこの記事に関連する地方求人

同じカテゴリーの記事

同じエリアの記事

気になるエリアの記事を検索