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キーワードは「共通価値の創造」。地域企業の持続的・自律的発展を支える“触媒”という使命
GLOCAL MISSION Times 編集部
2018/09/19 (水) - 11:00

戦略策定、組織制度設計、経営幹部人材採用など、本来、経営企画や人事のような本社機能が担うべき分野に潜在的な課題を抱えている企業が、地域には多数存在します。そんな地域企業の持続的・自律的発展のため、本質的な課題と向き合い、地域・企業・銀行等の“触媒”として手腕を振るう「株式会社北海道共創パートナーズ」。これまでの銀行・コンサルティング会社の枠にとらわれない新たなサービスの実態とは?代表の堀口新氏にお話を伺いました。

 

1. 北海道共創パートナーズについて

―設立の背景は?

親会社である株式会社日本人材機構では、設立以来、東京を中心に地域の中核企業のお手伝いをしてきました。
当初、地域中核企業の人材不足に対し適した人材をご紹介する、というところからスタートしたのですが、ただ人材を入れただけでは支援先企業の課題解決には不十分で、「もっと本質的な経営課題や組織課題があるのではないか」というのがやっていくうちにわかってきたのです。

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代表取締役社長 堀口 新さん

そのため、我々は当初の人材紹介領域から徐々に領域を広げ、まずは支援先企業の戦略を理解し、実際に本当に困っている部分はどこなのか?ということをしっかり“見える化”することをはじめました。さらにその問題を解決するために、人材紹介だけではなくどちらかというと、企業の経営企画部の業務のような経営サポート業務も行うようになりました。

こういった取り組みを通じ、そういうことが地域で求められていると分かってきた中で、東京から地域企業をカバーするという体制ではなく、もっと地域に根ざしてやっていかなければと思うようになっていったのです。

ー各地域がある中で、なぜ北海道だったのかですか?

我々が活動している中で、非常に象徴的な案件が発生していたのが北海道地域でした。
北海道は、事業承継や人口減といった「日本がこれから抱える課題」の、ある意味先進地域なのです。そういった背景もあり、地域の金融機関としてビジネスパートナーとなった北洋銀行さんもかなり前向きで、意思決定が早かったというのも理由の一つです。
北洋銀行さんはもともとそういった課題意識があり、他地域よりも問題が深刻だと認識されており、意思決定が早かったのではないかと思います。

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ー株式会社北海道共創パートナーズというの社名の由来は?

まず、「北海道に根ざす」ということですね。我々は、地域企業を中心として、企業を支えている金融機関、専門家の方々、そういった地域経済を担う方たちをつなぎ、触媒として機能したい、と考えました。「共通価値を創る」あるいは「地域に対する共通価値を創る触媒になる」というのが、我々のミッションであると定義したのです。
そこで、北海道で共通価値を創るパートナーということで、「北海道共創パートナーズ」という会社名にしました。

―北海道共創パートナーズの事業内容は?

広い意味では経営コンサルティングです。ただ、通常のコンサルティングの会社のような、「私たちが提供するプロダクトはこういうもの。だから買ってください」というような形式ではなく、我々が提供するのは、たとえば地域の経営企画部や人事部的な、本社機能を補完するものなのです。どちらかというと、企業のニーズありきなので、クライアント企業ごとに特有のバラエティーに富んだ課題に取り組まなければならない。なので我々は、まずはその課題を“見える化”すること、にフォーカスしています。
そして、その課題解決策については、自分たちだけで解決するのではなく、たとえば地域の専門家やソリューションを持っている方など、適材適所なパートナーシップを組んでチームとして取り組んでいます。

―現在取り組まれているプロジェクトは?

2017年の10月の終わりぐらいから業務を始めました。現在取り組んでいるプロジェクトの数が30社くらい。検討している案件も含めると、200件ほどあります。
業務内容としては、1つは北洋銀行の関連会社ということで“財務系”。事業計画の作成等を行います。事業計画とひとえにいっても、成長を前提としたポジティブな事業計画を作る場合もあれば、少し厳しくなっている企業にテコ入れをする場合もあり、内容は様々です。
もう一方は日本人材機構の領域である“人材”。経営人材が欲しいという企業もあれば、人を1人雇用するのは経営的に難しいため、顕在化している課題に対して、ノウハウを持っている人材を複業案件として有効活用してみたい、というものもあります。
また、事業承継のケースだと、何でも自己完結できるスーパーマンみたいな創業者がいて、その創業者から次の世代に引き継いでいく時に、どうすればいいのかという課題が必ず出てきます。そこでよく依頼されるのが「私のコピーを探して欲しい」という相談です。実際のところ当人はそんなつもりで言っていないのですが、求められていることを要約するとそうなるのです。当然、スーパーマンのコピーはいない。では、社長に求められているものと、次の会社の社長に必要なスキルは何なのか?何が違うのか?と。そこを論理的に炙り出していきます。
あるいは、創業者社長の頭の中には人事も全て入っているのだけれど、次世代では仕組み化していかないと難しいので、事業承継で人事制度を新設するか、もしくは強化したいというお話などもあります。
また他には、「従来ベンダー任せでなかなか社内にシステム担当者を配置できなかったけれども、経営企画部のプロジェクトマネージャーとして動いて欲しい」といったご要望を受け、大きなシステム開発も担当しています。

 

2. 地域ターンアラウンドマネジャーの魅力

―ターンアラウンドマネジャーのやりがいはどんな部分でしょうか?

いわゆる経営コンサルティングというと、あくまでも“外の第3者”です。一方、ターンアラウンドマネジャーは「中」に入り込み、当事者になる。自分で責任を持って、中で改革をリードする。そのために必要な権限も責任も持って、時には経営者と一緒にそれを遂行していくわけです。そういったところが、経営コンサルティングなどと大きく異なる部分であり、やりがいを感じる部分です。
あくまで主役はクライアント企業であり、ターンアラウンドマネジャーが「自分が主役」と言ってはいけないのですが、メインプレーヤーの1人として出来るというやりがいはとても大きいと思います。本当に困っている企業や経営者、あるいは社員などがたくさんいるので、そこのお手伝いをすることに喜びを見出せる方にはとても楽しい仕事ではないかと思っています。

―ターンアラウンドマネジャーを地域でやることの特有の魅力はありますか?

地域にとって大切な会社だけれど、元気のない企業を、様々なプレイヤーと協業しながら自分の力を加えて良くするという部分です。東京と比較して、一つの企業を再生することによる地域経済・地域社会への影響が大きいですから。また、地域特有の強みや魅力を活用した事業を行えることも大きな魅力の一つだと思います。

―北海道の強み、北海道だからこその魅力はどんなところでしょうか?

やはり、ブランド力。国内に対するブランド力は然り、海外に対するブランド力もある。食品をはじめ、サービスまで。ブランド力は非常に高いと感じています。
ただ、非常に高いポテンシャルを持っているにも関わらず、いざ足を運んでみると、地元では北海道の高いポテンシャルを過小評価されているのです。そこを正しい認識に変え、適正な価値創出の実現へとお手伝いをするのは、北海道全体にとっても必要だと感じています。

ー北海道のブランド力だったり、ポテンシャルを感じられたシーンは?

すすき野や札幌駅前など、街中を歩いていても、東京以上に外国人がたくさんいる印象を受けます。
私は以前、冷凍食品を中国で作って日本に輸入する会社を経営していたのですが、その当時の取引先やパートナーだった中国の方たちも、皆さん北海道が大好き。「北海道に関することだったら事業としてやってもいい」、という話がされるくらいです。
北海道の良いものを、しっかりビジネスとして成立する形で紹介できれば、繋がるだろうと常に思っています。中国に限らず、台湾やタイなど、アジア地域の方々は皆さん本当に北海道が大好きです。そこを最大限に活用すべきだと思っています。

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3. 北海道共創パートナーズが求める人材とは?

ー求める人材は?

我々のサービスが多岐にわたるのと同様に、企業の課題も多岐にわたっているので、関わる案件ごとに全て中身が違うのです。そういった多岐にわたる顧客企業の様々な課題に関して、事象としての出方は一見違っても、課題の根本は繋がっているはず。ですので、表面的なことより、もっと深いところにある“課題の本質”を見極められる柔軟な方が望ましいです。
また、課題解決に際して1人で出来ることは限られているので、課題ごとに適した人材やパートナーの方に協力いただくなど、既存の方たちを巻き込みながら実行できることが、とても大切だと思っています。

—具体的なスキルでいうと?

業界知見などは、それぞれ大枠では必要だと思っています。ただ、その業界じゃなきゃダメだというよりも、組織や企業の良さをきちんと見られる人でないとダメ。悪いところを見るのは簡単ですから。そうではなくて、その会社の良さをしっかり理解して、変えるべきところと、変えてはいけないところを、ちゃんと自分の中で仕分けでき、そこに対して周囲を巻き込みながら実行できる方に来て欲しいです。1人でやっていく必要はありません。その人を軸にして我々もお手伝いをしますし、チームとして取り組む、そういった動きができる方が望ましいです。
実際のところ、華やかな仕事ではないです。一見華やかに見えるけれども、お客さまのために泥臭くコツコツ黒子に徹することができるか。そういった粘り強さが重要です。

―働き方にはどのような形態がありますか?

形態は柔軟に考えています。我々の会社に在籍した上で、出向の形をとる場合もあれば、業務プロジェクトの形で常駐いただく場合もあります。
当初は、我々の会社で採用させて頂き、送り込む形を検討していたのです。その後色々と話を伺ってみると、「中途半端な形じゃなく、もう会社に骨を埋めるんだ」、とか「俺は退路を絶って、会社の人と同じ釜の飯を食うんだ」という方もいらっしゃいました。そういう方には、その方の志向に寄り添ったアプローチをしようと思っています。

また、複業的な関わり方も全く問題ありません。コンサルティングと人材が我々の事業の柱ですが、人材の方は、複業的なことをメインでご提案しています。月に100社ぐらいの企業を新規訪問し、そういった複業人材ニーズの掘り起こしを行っています。

地域では東京のように雇用が流動化していないので、地域企業で人を1人採用するということは、「その人と、そのご家族も含めて一生面倒みることだ」という覚悟を持った経営者の方がとても多いのです。そうなると、なかなか採用に踏み出すことができない。そこで今は、必要なスキルや経験を持った方に、複業的に関わっていただくモデルを増やしていければと考えています。
 

株式会社 北海道共創パートナーズでは人材を募集しています。

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